なぜ日本は愛称「サムライブルー」なの? 「元祖」なでしこの成功から正式採用、認知度UPのカギは【W杯トリビア】
連載「ワールドカップ・トリビア」第4回
地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会が11日(日本時間12日)に始まった。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第4回は「なぜ日本はサムライブルーなの?」。
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Q.日本代表はどうして「SAMURAI BLUE」なの?
A.女子日本代表が「なでしこジャパン」だから
【解説】
日本サッカー協会が正式に「SAMURAI BLUE(サムライブルー)」を日本代表の愛称に決めたのはW杯南アフリカ大会を翌年に控えた09年。もとになったのは、06年ドイツ大会に向けた応援キャンペーンで使用された「SAMURAI BLUE 2006」のフレーズでした。
世界では多くの代表チームに愛称がありますが、それまでの日本代表には特にありませんでした。Jリーグが誕生し、代表チームが注目されるようになってからは「監督名+ジャパン」がメディアで使われるようになります。
04年、日本協会は女子日本代表に「なでしこジャパン」という愛称を決めます。野球の「侍ジャパン」など今でこそ各競技の代表チームに愛称がありますが、当時としては異例でした。ところが、チームの活躍もあって定着、女子サッカーの人気向上にも大きく貢献しました。
「なでしこジャパン」の成功で、日本代表に愛称をつけることが他の競技にも広がります。「元祖」のサッカーでも「女子にあるのだから、男子日本代表にも」と「SAMURAI BLUE」を正式に採用することになったのです。
もっとも、その後も「ザックジャパン」「ハリルジャパン」など男子代表は「監督名+ジャパン」が引き続き使われました。「なでしこ」に比べて「SAMURAI BLUE」の認知度が上がらない理由でもあります。
愛称が広がるかは、代表チームの成績次第。「なでしこジャパン」は11年のW杯優勝で流行語となり、多くの国民が知りました。今回の日本代表が好成績を残せば、「SAMURAI BLUE」もこれまで以上に多くの人の目に触れ、認知度もアップするかもしれません。
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)
荻島 弘一
1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。
