ホタルの光を子どもたちに ふるさとの自然を守る 福岡【カメリポ】
福岡県みやま市山川町で、ホタルの観賞会が行われました。ふるさとに舞ったホタルの光と、豊かな自然を守ってきた地域住民の思いを、FBSのカメラマンが追いました。
暗がりの中を舞う、優しい光。
福岡県みやま市山川町の蒲池山地区に、ことしもホタルの季節が訪れました。
ゲンジボタルが舞うのは、山から流れる清流のそばです。
その水が注ぎ込むのが、1キロほど下流にある蒲池山ため池です。農業用水の確保などを目的に、300年以上前の江戸時代に作られました。
■山川ほたる保存会・大田黒誠之 会長(71)
「なんといっても、水ですよね。きれいな水が流れている。」
山川町でホタルの保存活動などを行う、大田黒誠之さんです。
山からの清流と緑豊かな自然環境が、たくさんのホタルがいる理由だといいます。
しかし近年、その自然が変化していました。
■大田黒会長
「今、山は竹林だけになってしまっています。広葉樹林などが枯れてしまって、豊かな山がなくなっている。」
過疎化の影響で、放置された竹林が増えたのです。
急激に育った竹は日光を遮ってほかの植物の成長を妨げ、土の浅い部分に竹の根が広がり、地滑りが起きた場所もありました。
さらに、度重なる大雨が成育環境を壊し、ホタルの数は以前の半分ほどに減ったといいます。
大田黒さんは「山川ほたる保存会」を立ち上げ、地域住民とともに竹の伐採や広葉樹の植樹などに取り組んできました。
活動開始から5年。ホタルの数は少しずつ戻ってきています。
■大田黒会長
「みやまの恵まれた自然を残していくことが我々の希望です。そして、それを子どもたちに引き継いでいきたいので、このホタルを通じて、みやまの自然を皆さんに理解していただければという気持ちでやっています。」
6月3日。ホタルの観賞会の日です。
■子ども
「いた!ピカって。草のところにも。どんどん増えてくるね。」
日が落ちて暗くなると、ゲンジボタルが淡い光を放ち始めました。
■子ども
「ホタル、ホタル。ホタルつかまえたい。」
「おしりがぴっかぴかって。」
「たのし~。」
「初めて見る。こんなにホタルツリーがみられる。」
「うれしい。」
■保護者
「この子は、ことし初めて。初ホタルです。心が癒されます。」
■大田黒さん
「この光、このホタルが、なぜここにこういうふうにしているのか。自然の大切さを考えてくれれば、それだけでも一つの成果だと思っています。」
地域の自然を守り、この光景を未来につなげたい。
そんな願いを乗せて、ことしもホタルの光が夜を彩りました。
※FBS福岡放送めんたいワイド2026年6月12日午後5時すぎ放送
