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 6月11日開幕のW杯北中米大会に臨む日本代表メンバー26人は15日午後2時に発表される。森保一監督(57)らスタッフは14日も千葉市内で検討を重ねた。長期離脱からの復帰途上にあるアヤックスのDF冨安健洋(27)は選出が確実視される。コンディション次第では時間限定の投入も視野に入れており「守備ジョーカー」の役割を与える構想が透けて見える。

 万全でなくても不可欠なピースに変わりはない。W杯イヤーを迎えた森保監督は欧州視察から帰国するたび、冨安への信頼を口にしてきた。2月に「90分出られればもちろんいいが、ピンポイントでも戦力となるコンディションと見極められれば招集したい」との方針を示し、4月には「100%じゃなくても大会期間中に100%に持っていける計算が立つなら招集を考えたい」とW杯メンバー入りを示唆してきた。

 頭にあるのが「守備ジョーカー」としての起用だ。リードする終盤でのクローザーとしてはもちろん、同点やビハインドの展開で相手のキーマンを抑えて流れを変える役も期待する。本職のセンターバックだけでなく、ウイングバック(WB)やボランチなど複数位置での投入も視野に入れている。

 昨年2月に右膝を手術した冨安の国際Aマッチ出場は24年6月11日のシリア戦が最後。3月の英国遠征は直前に右太腿裏を負傷して参加を辞退した。目標の優勝には8試合を戦い抜く必要がありフル回転は厳しいが、負担の少ない時間限定出場なら現実的。22年W杯カタール大会のスペイン戦では1点リードの状況で右WBで途中出場し、逃げ切りに貢献した実績もある。約2年間のブランクがあっても圧倒的な信頼感は揺るぎない。

 ▽過去のW杯での主なジョーカー 攻撃的なジョーカーの活躍が目立ち、02年日韓大会では森島寛晃がチュニジア戦で途中出場から2分後に先制点を挙げ、決勝トーナメント進出を手繰り寄せた。10年南ア大会では岡崎慎司が4試合で、18年ロシア大会では本田圭佑が3試合で途中出場から決定力の高さを見せた。前回22年カタール大会では後半からギアチェンジする戦術の中で堂安律、浅野拓磨、三笘薫らが得点に絡んでドイツとスペインからの歴史的勝利に貢献した。