[5.9 U17アジア杯GL第2節 日本 2-1 中国 ジェッダ]

 U-17日本代表は9日、AFC U17アジア杯サウジアラビア2026の第2戦でU-17中国代表と対戦し、MF北原槙(FC東京)の勝ち越しゴールなどで2-1と勝利を収めた。

 この試合の日本は前節に続いて3-4-2-1の布陣で、GKに大下幸誠(鹿島ユース)、DFに元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島)、倉橋幸暉(鹿島ユース)、竹内悠三(名古屋U18)、中盤中央に星宗介(尚志高)と藤本祥輝(G大阪ユース)、右サイドに長南開史(柏)、左サイドに岡本新大(G大阪ユース)、前線は高木瑛人(鹿島ユース)を中央に、里見汰福(神戸U-18)と舘美駿(修徳高)が左右のシャドーに入った。

 試合は序盤から初出場の選手が多く、硬さも感じられる日本に対し、浮嶋敏監督率いる中国が、日本式のポゼッションスタイルで押し込んでいく。サウジアラビアまで駆け付けた中国サポーターの「加油!加油!」という声に後押しされるように、試合の主導権を握った。

 ただ時間の経過と共に日本の選手の硬さも取れて、動きの質と量も改善。徐々に試合は拮抗していく。そして31分、前半最初にして最大のビッグチャンスが訪れる。CKの流れで自陣から長南が前線へとロングフィード。タイミング良く走り込んだ藤本が絶好機を迎えるが、シュートは惜しくも枠外へ。

 そのまま日本ペースで進み、迎えた37分だった。里見のCKを両チームの選手が競ってこぼれたところを、元砂が右足ボレーで華麗に叩き込み、1-0と日本先制。苦しかった試合の流れを一変させることに成功。第1戦に続いてセットプレーからの決定力を発揮した日本が1-0のリードを奪ってハーフタイムを迎えることとなった。

 日本は後半から星に代わって和田武士(浦和)、舘美に代わって北原が交代出場。主軸2名の投入で内容の改善を図りたいところだったが、後半開始早々の3分、中盤でのボールロストからのカウンターでFW趙松源に抜け出されてしまい、強烈な左足シュートを浴びて失点。1-1の同点に追い付かれてしまった。

 さらに長南が負傷交代を余儀なくされ、木村風斗(川崎F U-18)が緊急投入されるなど嫌な流れになった日本だったが、これを吹き飛ばしたのは「10番の仕事」だった。後半15分、ペナルティーエリア外、中央付近でボールを持った北原が周りの動き出しをオトリに使いながら巧みにボールを持ちだして右足一閃。ミドルシュートがゴールネットを揺らし、2-1と再び日本が勝ち越しに成功する。

 後半30分に疲れの見える岡本に代わってエゼモクェ・チメヅェ海(C大阪U-18)を左ウイングバックの位置へ投入。セットプレーの防空力も補強して、試合を運んでいく。44分には高木とFW齋藤翔(横浜FCユース)を交代。中国もセットプレーなどから日本ゴールへ迫ったが、倉橋、元砂を中心に粘り強い対応を見せた日本がそのまま逃げ切り、2-1で2連勝を飾った。

 連勝の日本は12日にグループステージの第3戦で、U-17インドネシア代表と対戦する。

(取材・文 川端暁彦)