大越健介キャスター

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テレビ朝日系「報道ステーション」(月〜金曜午後9時54分)の大越健介キャスターが9日までに自身のブログを更新。トランプ米大統領の姿勢に対し、苦言を呈した。

大越氏は約1週間前の2日に更新したブログの冒頭でネコや植物との「アイ・コンタクト」(目と目を合わせたコミュニケーション)の重要性などについて私見をつづった。

そして、2日当時におけるイラン情勢の話に移り、「動植物でもアイ・コンタクトができる。いわんや人間同士をや、である。要するに言いたいのは、『会うということは大事じゃないのですか、トランプさん』ということである」と切り出した。

「イラン情勢が膠着している」と、当ブログをアップした2日の時点における中東情勢に言及。「だが、いっときだけ、物ごとが動くかと期待されたタイミングがあった。4月11日、アメリカのバンス副大統領率いる交渉団が、仲介国であるパキスタンのイスラマバードを訪れた時のことだ。イラン側からはガリバフ国会議長をトップとする交渉団がパキスタンに入っていた。戦闘終結に向けたこの交渉は物別れに終わったのだが、協議は21時間に及んだという。バンス、ガリバフの両トップが、どのくらいの時間、直接目と目を合わせ、アイ・コンタクトを交わしたのかは明らかでないが、21時間もの協議時間が意味するところは小さくない」と記した。

また「協議後のバンス氏の会見での発言を振り返ってみる。彼は『アメリカにとって(歩み寄れない)レッドラインと、歩み寄ることのできる問題を明確にした』とした上で、イランに対し、核兵器を持たない、開発もしないという確約を求めたことを強調している。イラン側は、核の平和利用まで文句を付けられる筋合いはないし、核兵器開発の意思はないというのが公式なスタンスだ。であれば、折り合いをつける余地はありそうな気がした。ようやく本格的な外交の出番が来たのではないかと思った。事実、バンス副大統領の2度目の訪問も取り沙汰された。しかし、再訪問は結局実現されないままだ。トランプ大統領は相変わらずイランをこきおろし、アメリカ側の要求の満額回答しか許さない。挙句の果てにしびれを切らしたのか、それとも飽きてしまったのか。とうとう『彼ら(イラン側)が望むなら対話は可能だが、会談のために18時間もかけて人を派遣することはない』と語った。26日のFOXニュースのインタビューである」とした。

その上で「電話で済む用件だって実務的にはあるだろう。しかし今はやはりリアルに人を送るという行為が大事なのではないか。副大統領級を送るとなれば確実に成果がほしいところだろう。しかし予定調和が期待できない非常事態だからこそ、実力者を送るべきではないのか。確かにイスラマバードはワシントンから見れば地球の反対側にあり、移動時間も体力も消耗するだろう。しかし、世界がこの戦闘に大きな影響を受けている。行くだけの労力をかける重要性は誰も否定しないだろう。なのに… そもそもアメリカが仕掛けた戦争ではないか。18時間が一体何だというのか。時差ぼけの目でも何でも構わない。口先でディールがどうのこうのと言うよりも、相手の目を見てコミュニケーションを取るべきではないのか」と述べ、「熱くなってしまった」と書いた。

大越氏は4月20日に更新した同ブログでも、イラン南部の女子小学校への米軍による誤認とみられる空爆などに言及しつつ、トランプ氏に言及し「だがトランプ大統領から民間の犠牲者への哀悼や遺憾の言葉(この小学校の例に限らずだが)が述べられた記憶はあまりない。一方で『イランを石器時代に戻す』などと脅しの言葉には事欠かない。この人の言葉を聞くたびにめまいがする。本当にアメリカという民主主義国家において、正当な選挙で選ばれたリーダーなのか。脈が乱れる」などと書いている。