それでも最大40日間の戦いを想定すれば、デパイはメンバー入りするだろう。

 また大きな痛手となったのが、中盤の10番役を担うシャビ・シモンズ(トッテナム)の離脱だ。急成長を遂げていた俊英はプレミアリーグのシーズン終盤に十字靭帯を負傷し、大会出場は絶望となった。

 同ポジションではティジャニ・ラインデルス(マンチェスター・C)も実力者だが、シーズン後半戦にクラブで出場機会を減らしている点は気掛かりだ。あるいは大型MFルシアーノ・ヴァレンテ(フェイエノールト)の大胆抜擢もあり得る。
 
 総合力で見れば、今回のオランダは間違いなく優勝候補の一角だ。守備の安定感は大会屈指で、大崩れするイメージは極めて少ない。ただ近年のオランダは、“負けない”一方で、“勝ち切れない”傾向も続いてきた。

 ブックメーカーの優勝予想でも、同じ欧州勢のスペイン、フランス、イングランドより一段下の評価に落ち着いているのは、その爆発力への疑問が背景にあるのだろう。

 主力の平均年齢は、ライバル国と比較するとやや高めだ。北中米W杯では最大8試合を戦う長丁場となるだけに、総力戦での選手層も重要になる。

 堅実な守備と安定したポゼッションをベースに、手堅く勝ち上がる力は十分にある。しかし、おそらくそれだけでは初優勝を果たすには不十分だ。あと一歩を掴むために、どういったプラスアルファが加わるのかは注目ポイントだろう。

文●河治良幸

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