就任1年目でI神戸をリーグ制覇に導いた宮本監督。(C)WE LEAGUE

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 日本の女子サッカー界で生まれた新たな金字塔に、韓国メディアも注目している。

『SPOTV news』は、「“日本サッカーはどこまで先を行くのか”初の女性監督優勝者が登場...INAC神戸レオネッサ、4シーズンぶりに頂点へ」と見出しを打ち、WEリーグ(日本女子プロサッカー)でINAC神戸レオネッサを優勝に導いた宮本ともみ監督の快挙を大きく報じた。

 同メディアは、I神戸が5月3日のリーグ第20節でAC長野パルセイロ・レディースを5−1で下し、4シーズンぶり2度目のリーグ優勝を確定させたことを伝える。2位の三菱重工浦和レッズレディースに勝点9差をつける圧倒的な強さだったとし、指揮官に光を当てた。

「チームを優勝に導いた宮本ともみ監督は、WEリーグ史上初の女性司令塔として優勝トロフィーを掲げた。女性の指導者がチームを頂点に導く戦術的能力を十分に備えていることを、日本のサッカー界が証明した形だ」

 記事は、この日本の成果を自国の状況と比較する。韓国のWKリーグについて「チ・ソヨンらスター選手の活躍は目立つが、リーグの運営方式や女性指導者の育成システムは日本に比べて依然として残念だという指摘を受けている」と分析する。

 さらに「完全にプロリーグとして定着し、ファン層を広げている日本とは異なり、韓国は依然として実業団チーム体制に留まっており、構造的な変化が急務だという声が高い」と、両国の差を指摘した。
 
 そのうえで、I神戸の成功は日本サッカー界全体の強さの表われだと論じている。「スタープレーヤー数名に依存するのではなく、日本のように指導者の裾野を広げ、リーグ自体のレベルを高めることにもっと多くの悩みが必要な時期だ」と、韓国女子サッカーが学ぶべき点を示唆した。

 また、この差は女子サッカーに限った話ではないとも続ける。「日本サッカー協会は2050年までにワールドカップ開催と優勝を同時に成し遂げるという『JFA 2050宣言』を通じて、ユース育成とリーグ基盤強化に持続的な投資を続けている。短期的な成果よりも構造的な発展に焦点を当てたアプローチだ」と、日本の長期的なビジョンを評価した。

 そして、こうした現状が代表チームの成績にも直結していると警鐘を鳴らす。「最近のAマッチの成績だけを見ても、ホン・ミョンボ監督が率いる韓国と、森保一監督が率いる日本は対照的だ。来る2026年北中米ワールドカップで、その差はさらに広がるだろうと一部では予測されている」と締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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