【WRC 世界ラリー選手権】第5戦 ラリー・イスラス・カナリアス

【実際の映像】豪快スライド→カウンターで立て直す神業

 4月26日まで開催されたWRC(世界ラリー選手権)で、フォードのマシンが雨に足元をすくわれるも、立て直して事なきを得たスリリングなシーンが反響を呼んだ。

 競技3日目デイ3のSS10、最初に走り始めたのはアイルランド人のジョン・アームストロングだった。eスポーツでチャンピオン獲得経験を持つドライバーで、今季WRC初参戦ながら前回のクロアチア・ラリーではステージ2位を獲得しており、ラリーファンの関心を集めている。

 スペインのカナリア諸島で開催されたラリー・イスラス・カナリアスは、山岳エリアでアップダウンの激しいターマック(舗装路)ラリー。この日、SS10がスタートする頃には、細かな雨が降りはじめており、路面はところどころ濡れていた。

 アームストロングはデイ3朝一番のSS9で8位タイムを記録して、総合10位に浮上。ここまでの遅れを取り戻すべくSS10に臨むと、路面状況を探りつつも快走していたが、ステージ後半のダウンヒルエリアに差し掛かったところで、アームストロングが操るフォード・プーマ・ラリー1のワイパーが動き出した。

 解説の竹岡圭氏が「(雨の)降り始めは滑るんです」とコメントしていたところ、右コーナーの立ち上がりで、フォード・プーマ・ラリー1はタイヤを滑らせてワイドに大きく膨らんでしまう。しかし、アームストロングは咄嗟にカウンターステアを切って態勢を立て直すと、マシンは放物線を描きながらスムーズにコーナーを駆け抜けていった。

 ガードレールを超えれば崖下という迫力満点のシーンと、それを楽々と攻略していったアームストロングのテクニックを目撃したファンからは、「すべってる」「横向きやーん」「濡れてるのにこの速度」「すっごい滑るよ!」など、驚きと称賛のコメントが寄せられた。

 アームストロングは走行後のインタビューで、「路面の状況が変わりやすく、グリップが掴みにくいところがあった。タイヤとグリップの関係が非常に難しい」と答えたが、その後に走ったドライバーたちも、ところどころ濡れている路面にアクセル全開というわけにはいかず、苦戦する姿が見られた。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2026』/(C)WRC)