カインズは4月下旬に、オリジナル商品の黄金(こがね)シリーズから『黄金ラガービール』(1缶138円、24本入りケース3,280円)を発売する。販売チャネルは、全国のカインズ店舗、およびオンラインショップ。関係者は「カインズの本気のビールを手に取りやすい価格帯でお届けします」とアピールする。

カインズが1缶138円の『黄金ラガービール』を発売する

○■ど真ん中のピルスナーで勝負

これまで段階的に引き下げられてきた、ビールの税率。2026年10月に実施予定の3度目の酒税法改正により、ビール、発泡酒、新ジャンルの税率はついに一本化する。この環境変化を「ビールを気軽に楽しめる時代への入り口」と捉えるカインズでは、このタイミングで「安さ」と「品質」を両立した”本格派ビール”を市場に投入する。

商品統括本部 日用雑貨・加工食品事業本部 本部長の根岸充氏(左)、CPO(チーフプロダクトオフィサー)兼 商品統括本部長の吉井純人氏(右)

商品統括本部の根岸充氏は、『黄金ラガービール』の特徴について「キレとのどごし、確かな飲み応え、上質な素材にあります」と紹介する。製造工程ではドイツ産のホップ、ベルギー産のモルトを使用した。製造国はベトナム。今年度の出荷目標については約15万ケースを掲げる。「売れ行きを見ながら(500ml缶など)サイズアップした商品を展開し、またビールのバリエーションも増やしていけたら。すでに試作を重ねている段階です」と根岸氏。

スタッフがモデルとなり、暮らしの中のビールを演出する一幕も

カインズでは、試飲したスタッフの「気兼ねなく飲める価格。しっかりとした味わいもあり、ビールの苦味やコクもきちんと感じられた。日々の食事と合わせて楽しみたい」「黄金ラガーは苦みも少なくとてもスッキリ。食事のときの一杯目にちょうど良い」「飲みやすいので、量が飲めない方にもおススメ」といった声を紹介している。

『黄金ラガービール』(330ml缶、アルコール度数は5%)。競合するビール会社の商品と比べると圧倒的に安い

「カインズオリジナルの新ジャンルビールは2010年に販売を開始し、累計販売数2億本を突破しました。そんな黄金シリーズが、いよいよビールに初参入です。まずはお客様のニーズのど真ん中を狙いたい、ということで広く飲まれている”ピルスナー系のラガービール”でしっかり勝負します。何度も調整を重ねながら、ようやくこの味わいにたどり着きました」(根岸氏)

飲用シーンのイメージ。気軽に手に取ってもらえる価格帯ということで、若年層のユーザーも獲得していきたい考え

なお、既存の黄金シリーズ(発泡酒)も併売していく。根岸氏は「今後、ビールと発泡酒の価格差がなくなりますので、ビールに注力する部分もあるかとは思いますが、発泡酒の黄金シリーズの味をご支持いただいているお客様も大事にしていきます」と話す。

発泡酒の黄金シリーズ

商品統括本部の吉井純人氏は、カインズの事業戦略について説明。その冒頭、CAINZにはCustomers first、AI=愛、Z=永遠、という思いを込めており、「お客様に寄り添って日常の暮らしを心地よく便利にしていくことを企業理念としています」とあらためて紹介する。

カインズでは、食品ジャンルにおいて2012年から15年連続でモンドセレクションを受賞中。直近では、4つのオリジナル商品(『果汁しぼり レモン ALC.6% 350ml』『果汁しぼり グレープフルーツ ALC.6% 350ml』『有機むき甘栗50g×4袋入り』『ハニーローストピーナッツ 340g』)が2026年度モンドセレクション 金賞に輝いた。

『果汁しぼり レモン ALC.6% 350ml』(左)、『果汁しぼり グレープフルーツ ALC.6% 350ml』(右)

『有機むき甘栗50g×4袋入り』(左)、『ハニーローストピーナッツ 340g』(右)

2009年からオリジナルのワイン、2010年からオリジナルの発泡酒と焼酎、2011年からオリジナルの日本酒とウイスキーを開発。同様に、オリジナルの加工食品、オリジナルの飲料の開発にも取り組んできた。「カインズのオリジナル商品は拡大を続けており、その売上比率は2024年時点で約30%まで伸びました」と吉井氏。



最後は「グループの理念であるFor the Customersの体現に向けて、これからも”安さ”にこだわった高品質な商品を自社で開発し、皆さんの暮らしにお届けしていきます」とむすんだ。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら