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ワゴンは誰も買わない?

メルセデス・ベンツは現時点で、新型『Cクラス』のステーションワゴン仕様を導入する計画はないようだ。一方、ライバルのBMWは新型i3に「ツーリング」仕様を設定する意向である。

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これまでの歴代Cクラス(および1980年代のW201型190E)にはすべてステーションワゴンが用意されてきたが、新型のEVモデルは初めてこの流れに逆らう可能性がある。


新型CクラスEVはセダン限定となる可能性がある。    メルセデス・ベンツ

デザイン担当者のロバート・レズニック氏によれば、その理由は単純に「誰も買わないから」だという。

レズニック氏はAUTOCARの取材で、新型CクラスEVのステーションワゴンを導入する見通しについて尋ねられた際、次のように語った。

「興味深いことに、あなた(記者)のような人や他のデザイナーたちと話をすると、『ステーションワゴンが好きだ!』と言うのですが、結局のところ誰も買わないのです」

「メルセデス・ベンツは3つの地域を抱えています。米国では誰も買いません。CLSのシューティングブレーク仕様を試しましたが、売れませんでした。中国ではステーションワゴンが理解されず、売れません。残るは欧州ですが、Eクラスを例に取ると、かなり高価です。欧州で実際にそのようなクルマを買える人はどれほどいるでしょうか?」

GLCが代わりになる?

デザイナーのレズニック氏は自他共に認めるステーションワゴン愛好家だ。同氏が初めて買ったクルマはアルファ・ロメオ156スポーツワゴンであり、メルセデス・ベンツの現行車の中で最高傑作は「ほぼ完璧」なEクラス・ステーションワゴンだと考えている。しかし、ラインナップへの追加については、商業的な採算性が判断の基準になるという。

「わたしには聞かないでください。個人的にはステーションワゴンが必要だと思いますが、現実は少し違うのです」

レズニック氏は「決して『ノー』とは言わない」という姿勢を示したものの、現時点では、メルセデス・ベンツは技術的に同一のSUV『GLC with EQテクノロジー』がステーションワゴンの代替えになると考えているようだ。