日本は国のトップ、韓国はK-POP歌手 米誌選出「世界で最も影響力のある100人」が日韓で大違いなワケ
アメリカのタイム誌が恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表した。2026年版となる今回のリストには日本と韓国からも女性が選出されたが、その顔ぶれは極めて対照的なものとなった。
今回、日本からは高市早苗首相、韓国からはBLACKPINKのジェニーが選ばれた。世界が日韓両国に対して抱いている「影響力」の質が、いかに異なっているかを浮き彫りにしている。
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4月15日に公開された「TIME100」は、政治や文化、芸術、スポーツといった多岐にわたる分野から、その年に世界を動かした人物を選出する企画である。高市首相とジェニーは「アジアの女性」として共通の影響力を持ちながらも、その選出理由と象徴する意味合いには大きな隔たりがある。
日本から選出された高市首相について、紹介文を執筆した小池百合子都知事は「私たちは歴史的であり、変革の意味を持つ瞬間を目撃した」と記している。具体的には、日本の政治界に長らく立ちはだかっていた「iron ceiling」、すなわち女性が最高権力の座に就くことを阻んできた障壁を、高市首相が打破した点を高く評価した。
ここでの選出は、個人のカリスマ性以上に、社会制度や構造における象徴的な転換点が重視されている。高市首相の就任は、日本社会が女性指導者を受け入れるまでに成熟したことの証左として位置づけられた。
世界が高市首相に見出した影響力とは、日本の政治史を更新し、リーダー像のあり方を変容させる力である。日本からの選出が首相であった事実は、世界がいま日本に対して政治的な象徴性を求めていることの表れといえる。

対照的に、韓国から選ばれたのはBLACKPINKのジェニーであった。
紹介文を寄せた米アーティストのグレイシー・エイブラムスは、彼女を「スター」と定義し、その圧倒的な存在感を強調した。大規模なスタジアムから小規模な集まりまで、場所を問わず人々を惹きつけ、周囲の空気を一変させる力を備えていると評されている。
ジェニーは近年、ソロアーティストとしての活動を本格化させており、昨年のロゼに続く単独選出は、その地位が不動のものとなったことを示している。
韓国メディアも、今回のリストを単なる人気投票ではなく、文化的な議論の中心を動かした人物の記録であると捉えている。2019年に選ばれたBTS同様、ジェニーの選出は、K-POPが単なる商業的な成功を超え、世界の文化的な対話において中心的な役割を担い続けていることを証明した。

今回の選出結果は、日韓それぞれが世界に向けて発信している影響力の違いを鮮明にした。日本から選ばれたのは政治の構造と歴史を動かした首相であり、韓国から選ばれたのはポップカルチャーの最前線で文化の軸を担うスターであった。
これは、一方が政治的、もう一方が文化的影響力に欠けているという意味ではない。しかし、少なくともタイム誌が提示した視点においては、日本は「政治」的な象徴、韓国は「スター」としての文化的な発信力という側面で世界を動かしていると見なされている。
まったく異なる領域で活躍する二人が同じリストに名を連ねたことで、「影響力」とは単なる知名度の多寡ではなく、その国が何をもって世界に変化をもたらしているかを映し出す鏡であることが改めて示された。
(記事提供=スポーツソウル日本版)
