【皐月賞】アスクエジンバラ 牝系の“じゃない方”から出てくる面白み
「皐月賞・G1」(19日、中山)
日本古来の牝系をこよなく愛する私。皐月賞にはアルトラムス、サイモンシャリオ、サウンドムーブ…といった興味深い馬たちがエントリーしてきたが、そのなかでもアスクエジンバラはかなり奥が深い一族の出身だ。
4代母のタイセイカグラは父モーニングフローリック×母父ファバージというオールドファンにはたまらない配合。自身は2勝止まりだったが、一つ上の半姉は89年の桜花賞馬シャダイカグラという良血である。
3代母フューチャハッピーは未勝利ながらも、半兄にオースミブライト(99年神戸新聞杯、京成杯、皐月賞2着)、半妹にオースミコスモ(03年関屋記念、04年中山牝馬S、福島牝馬S)がいるデインヒル産駒だ。
そして、祖母ネヴァーピリオドと言えば、15、16年ヴィクトリアM&15年スプリンターズSを制したストレイトガールの母として知られ、つまり母ハニートリップはその5つ下の半妹に当たる。
言葉は悪いが、ここまで“じゃない方”のきょうだいで牝系をつないでいるのはレアケース。それはしっかりとした幹があってこそ成せる業であり、この牝系の日本での祖にあたる6代母ラバテラが、芝の中長距離重賞でタフネスぶりを発揮したカシマウイングの母であることに納得だ。丈夫な体と堅実さが、令和の時代まで受け継がれているのは非常に感慨深い。
