【プレイバック’16】「自分を責めて責めて…」号泣して何も言えず…“経歴詐称”ショーンK直撃取材

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華麗な経歴はウソだった

10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたびふり返る【プレイバック・フライデー】。今回は10年前の’16年4月8・15日号『経歴詐称でテレビ、ラジオ6番組を降板 号泣!! しょんぼりショーンKを48歳誕生日に直撃!』を取り上げる。

説得力のある落ち着いた語り口と彫りの深い端正なルックスの経営コンサルタント「ショーンK」ことショーン・マクアードル川上(当時48)。コメンテーターとしてお茶の間の人気者だった彼だが、’16年3月24日号の『週刊文春』により“経歴詐称”が発覚。テレビやラジオ番組を6つ降板することとなった。本誌は渦中のショーンKを直撃した──(《》内の記述は過去記事より引用、肩書は当時のもの)。


《深夜、小柄な男性が黒い帽子と巨大なマフラーで顔を完全に隠し、トボトボと都心の住宅街を歩いていた。

「ショーンさんですよね」

 本誌記者が声をかけると一瞬ギクリとしながら、「写真はカンベンしてください……」とか細い声で答える。これが経営コンサルタント&テレビコメンテーターとして人気者だった、ショーンKことショーン・マクアードル川上だ》

文春報道前の彼のオフィシャルサイトには「ニューヨーク生まれでアイルランド系米国人の父と日本人の母の間に生まれ、11歳で来日」「米・テンプル大学でBA、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得」「パリ第1大学パンテオン・ソルボンヌに留学」との華麗な経歴が記されていた。

だが、これらの経歴がウソで、本名も川上伸一郎という日本人だと報じられ、本人もこれを認めて活動を自粛したのだ。ネットでは「名前もウソなのではないか」「顔は整形では」等々、さらに多くの疑惑が囁かれる事態となってしまった。当時の本誌の記事で、ショーンの友人は次のように彼をかばっていた。

《ショーン・マクアードルというのはビジネスネームです。ただ仕事相手から問われれば、彼は正直に本名を明かしていました。隠していたわけではないんです。

ショーンが言うには、現在、熊本に住んでいるお父さんとは別に米国人とのハーフの実父がいるそうです。マクアードルというビジネスネームは、その実父の名前からとったものだとか。いまとなっては確認のしようもありませんが。整形に関しては、本人は否定も肯定もしていません》

「なんとか生きていきたい」

降板した番組にはフジテレビで’16年4月からスタートする予定だった平日夜の報道番組『ユアタイム』も含まれていた。同番組でショーンはメインキャスターに抜擢されていたのだ。これまでに築いてきたものをすべて失うことになった彼に心境を聞くべく、本誌は直撃取材をしたのだった。以下はその一部始終だ。

《本誌記者が「いまの気持ちを」と問うと、川上は「ハァ〜」とため息をつき苦しそうに答えた。

「たくさんの方々に、ご迷惑をおかけして……。本当に申し訳ないです。今回のことをしっかり反省します……」

――経歴詐称の反響は大きいですが。

「どんな報道がなされていても、納得がいかなくても、キッカケは自分ですから……。責任は逃れられない」

――真摯に受けとめていると。

「自分を責めて責めて……。なんとか、なんとか生きていきたい。その先の行ってはいけない世界に……。その行ってはいけない世界への線引きを支えているのは、周囲の皆さんです……」》

自死をほのめかすほど自分を責めて落ち込んでいたショーン。その言葉からは後悔してもしきれない思いが伝わってくるようだった。

《「昼間は部屋から1歩も出られない……。食事もノドを通りません」

――今日(3月21日)は奇(く)しくもショーンさんの、48回目の誕生日ですが。

「とても祝う気持ちになりません……」

――今後については。

「復帰を狙っているという報道もありますが、全部を失いました。もう、なんにもない……。助けてください。本当にカンベンしてください……」》

そう言うやいなや、路上で号泣し始めたショーン。あとは何を聞いても言葉にならなかったという──。

ネット民からは熱い支持

ショーンKは’90年代後半から経営コンサルタントとして活躍していたという。’00年からラジオ番組のパーソナリティをつとめるようになりテレビにも出演していたが、彼を一躍有名にしたのはフジテレビの情報番組『とくダネ』だった。ディレクターが米国事情に精通しているコメンテーターを探していたところ、ラジオ局の知り合いから紹介されたのだという。

実際に起用すると「現地の訛(なまり)の強い英語や専門用語も的確に訳してフォローしてくれる」と、番組スタッフからも高評価。さらに渋い声とそのエキゾチックなルックスですぐに人気になった。コメントも的確だという評判で、’15年からは『報道ステーション』のコメンテーターもつとめていた。経歴詐称が発覚する前は、フジテレビが報道番組にメインキャスターに抜擢しても、ミスキャストとして批判されることもなかったのだ。

活動自粛していたショーンは’18年1月1日のTOKYO MXの正月特番『世界見聞録〜モンゴルで経済と豊かさを考える旅〜』で1年10ヵ月ぶりのテレビ出演を果たす。番組の趣旨に賛同して企画の段階から積極的に参加していたそうだが「全方位のメディア活動を積極的に行う意思はございません」とコメントしていた。

現在はYouTubeや講演会などの活動をしているようだが、3月26日に発売された著書『英語力の核心』が話題となった。発売前の段階でAmazonの英語書籍部門のランキングで2位となったのだ。ネットでの評判はショーンK、実力は本物〉等々のポジティブなコメントが多いようだ。昨年の4月に千葉県君津市で開かれた講演会のチケットも“秒”で完売したことが報じられていた。

ネット民がショーンを支持するのは、彼の英語力がホンモノだという点だ。経歴がウソでも実際にネイティブ顔負けに流暢にしゃべる彼の英語が〈努力の賜物〉〈経歴以上の実力〉だと評価されているのだ。

最初からわざわざ経歴を盛る必要などなかったのかもしれない。