ソフトバンクグループは3.98%で発行(C)日刊ゲンダイ

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【マネーの教科書】#106

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 金利の上昇に伴い、高利回りの個人向け社債が目立つようになっている。

 ソフトバンクグループが昨年12月に発行した「福岡ソフトバンクホークスボンド」は最低購入単位が100万円で7年満期、利率は3.98%だった。発行元の企業の倒産リスクはあるものの、4%に近い利率は魅力的だ。

 配当利回り4%であれば比較的高い利回りと言えるが、株式の場合は、株価の下落リスクや減配の可能性がつきまとう。その点、元本保証で利息が受け取れる社債の安心感は大きい。

 プラスアルファのメリットがある個人向け社債も登場している。

 名古屋鉄道が3月に発行した「名鉄沿線おいでな債」は期間5年で利率は1.947%だった。最低購入単位は10万円だが、100万円以上購入した人の中から305人に、名鉄グループホテルのペア宿泊券と名鉄電車2DAYフリーきっぷ(2人分)などが当たる特典が用意された。

 昨年7月に発行された楽天グループの個人向け社債は最低購入単位が100万円で期間は3年、利率は2.336%だった。購入者には楽天モバイルを1年間無料で利用できるeSIMの特典が付いた。

 金利の上昇で魅力が増している個人向け社債だが、募集期間が限られており、すぐに完売してしまうケースも少なくない。購入するなら、定期的に証券会社などで情報をチェックしておく必要がある。

 一方で、いつでも社債に投資できる金融商品も登場している。

 3月に新規上場した「iシェアーズ 高格付け日本円社債 ETF(上場投資信託)」だ。これは格付けの高い円建て社債に分散投資する商品だ。

 ETFのため、常に価格が変動するリスクはあるが、数多くの社債に分散投資できる点は大きなメリットだ。5000円程度から購入できるのも手軽だ。

 また、個人向け社債はNISA(少額投資非課税制度)口座では購入できないが、ETFならNISAの成長投資枠を利用できる。分配は今後の状況次第だが、分散投資によって価格変動を抑えながら安定的な利息収入が期待できる。

 NISAで「オルカン(全世界株式インデックスファンド)」やS&P500など海外資産に投資している人にとっても、国内の「円建て債券」への投資は、分散効果が期待できそうだ。

(ジャーナリスト・向山勇)