熱波師ナンバーワンを決める大会へ サウナを感動の舞台に昇華…21歳大学生の挑戦
音楽や照明などを駆使しながら、タオルで熱波を送風するドイツ発祥のサウナパフォーマンス「ショーアウフグース」。この日本一を決める大会に初めて大分県内の施設から21歳の大学生がエントリー。準備の裏側を取材しました。
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「お客さんの笑顔が原動力」
JR大分駅直結の温浴施設「シティスパてんくう」。施設のスタッフで別府大学4年の二宮里綺さん(21)はサウナ好きが高じて、4月に熱波師日本一を決める大会の九州予選に出場します。
二宮さん:
「お客さんが笑顔で楽しそうに受けてくださる瞬間が楽しいですね」
熱波師とは、サウナ室内でストーブで温まった石に水やアロマをかけて蒸気を発生させ、タオルなどであおぎ、心地よい風を送るとともに室内の温度を均一に調整する役割。ドイツ発祥のパフォーマンスで「アウフグース」と呼ばれています。
渡辺敬大記者:
「普通にサウナに入るのとまったく違います。風の強弱で熱さの違いも楽しめますし、アロマの香りが何回も来て、本当に心地よい興奮する体験です」
視覚と聴覚で魅せる15分のショー
この技術に加えて音楽や照明、小道具を使って観客を楽しませる「ショーアウフグース」の頂点を競う大会「ACJ(アウフグース・チャンピオンシップ・ジャパン)」は2022年から始まりました。世界18か国の代表が競う国際大会では、かつて日本人も優勝しています。
この大会に、大分県内の施設として初めて二宮さんがエントリー。持ち時間15分の構成をどう作るか。台本から小道具、照明の演出まで1年間かけて準備してきました。
二宮さん:
「途中で自信を失ったこともありましたが、やっと形になってきて『これならいけるぞ』みたいな感じになりました。ここからどんどんヒートをあげていきたいと思います」
この日、初めての通しリハーサルが行われました。先輩スタッフ4人が見守る中、全力で演じます。テーマは「音楽を愛する青年の成長物語」。世界大会を見据え、セリフも音楽もすべて英語です。未経験の演技や慣れない英語に緊張の色も見えましたが、終盤には笑顔もこぼれ、大きなミスなく演じ切りました。
二宮さん:
「自分なりにアドリブも入れられたので、本番でもなんとかなる手応えがありました。まだ改善点が多いんですが、何とか結果につながるよう、全時間アウフグースに費やしてやろうという気持ちでいっぱいです」
目の前の観客を感動させるため、全力のパフォーマンスを誓う二宮さん。サウナ室から大分を盛り上げ、世界を見据えて熱波を届けます。

