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フォードGTと同じ3.5L V6を搭載

オランダの自動車メーカー、ドンカーブートが新型『P24 RS』を発表した。空力性能を追求した2人乗りスポーツカーの最新作で、48年の歴史の中で最もパワフルなモデルである。

【画像】オランダ生まれの過激スポーツカー【ドンカーブートP24 RSを詳しく見る】 全19枚

P24 RSは2022年発表の『F22』の後継車で、同社20番目のモデルに数えられる。過激な仕様ながら、これまでで最も運転しやすいと謳われている。また、右ハンドル仕様が初めて導入される可能性もあるが、現時点では決定していないという。


『P24 RS』    ドンカーブート

車重780kgの2人乗りのボディに、2代目フォードGTと同じ3.5L V6エンジンを搭載する。フォード製パワートレインを使用するのは1995年の『D8コスワース』以来で、それ以降はすべてアウディ製エンジンを採用してきた。

今回、ベースとなるV6エンジン自体に手は加えられていないが、ターボチャージャーや新しいインタークーラー、ソフトウェア、3Dプリント製エグゾーストエキストラクターなど、ドンカーブート独自の部品が追加されている。エンジン全体の重量は170kg未満に抑えられている。

3段階のチューニングが用意され、出力は400psから600psまで選択可能だ。最高出力はF22よりも約100ps高い。

走行中、車内のダイヤル操作で最高出力を変更できるが、これは公道走行可能なスポーツカーとしては特異な点だ。ドンカーブートのCEOであるデニス・ドンカーブート氏はAUTOCARの取材に対し、これは「可能な限り扱いやすくする」ためのものであり、サーキットでも公道でもあらゆる状況で車両を使いこなし、楽しめるようにするためだと説明した。

パワーウェイトレシオは1トンあたり770ps

とはいえ、最も強力なモードでは最大81.6kg-mものトルクを発揮し、0-200km/h加速はわずか7.4秒となる。0-100km/h加速タイムは公表されていないが、F22の2.5秒を下回る可能性が高い。最高速度は300km/hだ。

ボディとシャシーにカーボンファイバーを多用した結果、1トンあたり770psのパワーウェイトレシオを実現。デニス・ドンカーブート氏は「ここが最も誇りに思う部分です」と語った。


『P24 RS』    ドンカーブート

エンジン形式はドンカーブート量産車初のV6だ。現在使用されているアウディ製5気筒エンジンよりコンパクトなため、車体中央に配置しやすく、重量配分を改善できる。また、より軽量な5速トランスミッション(ロングレシオ)の搭載も可能となった。

V6の採用による従来モデルとの違いについて、デニス・ドンカーブート氏は次のように語った。

「ドンカーブートは今も多くのことを学んでいます。距離を1マイル重ねるごとに経験値を積んでいるのです。簡単に言えば、GTO(2011〜2021年)とF22には(アウディの)5気筒エンジンを搭載していました。(V6との)出力差は80psですが、この80psのためにターボもインタークーラーもソフトウェアもすべて変更しました。それだけですでに、エンジンの性格が大きく異なります。独自の個性を持った、まったく新しい心臓部です」

「このV6で特に気に入っているのは、スロットルレスポンスとターボラグ解消に多大な努力を注いだ点です。780kgの車体に600psを載せるには、それが不可欠ですから」

「そのため、わたし達は多くのことを学んでいます。そしてこれらの学びを新モデルに反映できれば、それはまたしても唯一無二で非常にエキサイティングなものになるでしょう」

150台限定、価格は約5400万円

P24 RSはアナログな運転感覚を重視している。パワーステアリングなし、ABSなし、運転支援装置も最小限(調整可能なトラクションコントロールと出力制御のみ)だ。エアロパッケージをフル装着すると、250km/hで最大90kgのダウンフォースを発生する。

デニス・ドンカーブート氏は、P24 RSをこれまでで最も過激なモデルにすると同時に、「公道でも使える」という要件も満たすことを目指したと述べた。


『P24 RS』    ドンカーブート

さらなる実用性を追求し、サスペンションの硬さと車高も調整可能だ。また、ル・マンやF1の影響を受けたエアロパッケージは簡単に取り外しできる。

「他車では見たことがありません」とデニス・ドンカーブート氏は語る。購入者のうち、サーキット走行のみに使用するのはわずか5%だという。

生産台数は150台限定で、価格は29万8500ユーロ(約5400万円)。すでに50台が予約済みだ。