野球で初めて流した涙…ソフトバンク川瀬晃「今までにない感情でした」 キャリアハイの裏側と開幕スタメンへの執念
最下位から一気に頂点へ。昨シーズン、日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークス。その中で、今やチームに欠かせない存在となったのが川瀬晃(28)です。地元・大分での自主トレに密着。さらなる高みを目指す、新シーズンへの思いに迫ります。
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自然にあふれた涙「今までにない感情」
大分商業高校出身で、福岡ソフトバンクホークスの川瀬晃。国東市での自主トレも3年目を迎えました。
川瀬:
「1から10まで経験したというか、最下位も経験しましたし、最後はこうやって日本一にもなって、いろんな経験ができた1年だなと思います」
ソフトバンクは昨シーズン、2年連続のリーグ優勝。さらに日本一を達成しましたが、4月末には29年ぶりに最下位に転落するなど苦しい序盤戦を強いられました。暗雲が立ち込める中、川瀬の一打がチームを変えます。
5月2日、5連敗で迎えたロッテ戦。9回2アウトから連打でつなぎ、川瀬は代打で登場。ロッテの守護神・益田からサヨナラタイムリーを放ちます。ここからチームは息を吹き返しました。
川瀬:
「今だから言えることなんですけど、出番は来ないだろうなって正直思ってたので…。僕自身、野球で涙を流すことがあんまりなかったんですけど、あのときはもう自然に涙が出てきて。今思い出しただけでしびれます。今までにない感情でした」
キャリアハイを更新
さらに、日本ハムとのクライマックスシリーズ最終戦では、決勝点となるライト前タイムリーを放ち、何度もチームを救いました。
川瀬:
「昨年の中でも一番いいバッティングができたのかなと。ナンバーワンと思っていますね」
内野4つのポジションを守れるユーティリティ性に勝負強い打撃が加わり、去年初めて1年を通じて1軍でプレー。102試合に出場し、224打席で50安打、2本塁打、23打点の成績を残し、いずれもキャリアハイを更新しました。
川瀬:
「最下位を経験し、最初に思ったのが『何かチームのためにやりたい』とすごく思って、視野も広がりました。自分の成績もちょっとずつ上がってきたので、そういうところが開幕から最後までやり続けた一つの要因なのかなと思います」
「開幕スタメン」への執念
今季は例年以上に打力アップを求め、バッティング練習では、力みのないスイングで柵を越えます。
川瀬:
「毎年言ってるんですけど、打たないと試合に出られないというのは重々承知ですし、複数ポジションを守れる点が一番の長所だと思っています。そこにバッティング力が伴ってくれば、もっともっと自然とスタメンの出場数も増えてくると思いますし、レギュラーっていう文字も見えてくるんじゃないかなと思っています」
チームファーストで戦ったからこそ結果を残し、チームに欠かせない一員となった川瀬。新シーズンの目標は「連覇」です。
川瀬:
「リーグ優勝、日本一になったら全ての人が報われるというか、そういう経験を昨年させてもらいました。ファン、そしてチームメイトと再び良い景色を見たいと思っています」
「プロ11年目になるんですけど、開幕スタメンがありませんので狙っていきたいと思います。日本ハムと初戦なんですけど、伊藤大海投手が開幕投手で、僕も相性がいいって言われてますし、そう簡単には打ち崩せないピッチャーなんですけど、そういったところも個人としても狙っていきたいなと思います」
12球団トップクラスの選手層の中で戦い続ける28歳。今年も記憶に残るプレーで勝利に貢献します。
