木の筐体×4ドライバー。700ドルのイヤホンFokus Prestige Encore
刺さる人には刺さるかも。
完全ワイヤレスイヤホンのプレミアムモデルは誰にでも当てはまる選択肢ではありません。個人的には、たとえ値段相応の価値があったとしても、イヤホンに300ドルを出すのはちょっと贅沢に感じます。とはいえ、どうやら私の「贅沢」の物差しは甘かったようです。“職人技のインイヤーモニター”を自称するNobleは、木目のリアル素材を使い、常識では考えないほど多くのドライバーを詰め込んだ、699ドルの完全ワイヤレスイヤホンで、私の贅沢の定義を塗り替えてきました。
2種類のドライバーを2つずつ、合計4つのドライバー
Fokus Prestige Encoreは、ドライバーを1基でも2基でもなく、なんと合計4基も搭載しています。完全ワイヤレスイヤホンの多くは1基か2基なので、これはかなり多い部類です。Nobleによれば、音質を最適化するために複数種類のドライバーを組み合わせていて、具体的には「力強く厚みのある低音」のための8mmダイナミックドライバー、「中域の明瞭さと質感」のためのKnowles製バランスド・アーマチュアを2基(これらは小型で高効率、かつ補聴器に使われるほどクリアなのが特徴)、そして「高域の空気感を拡張し」「微細なディテールを引き出す」ための6mm平面磁界型ドライバーを採用しています。
そのよく練られたドライバーの巧妙な融合がどんな音かを言葉で表すのは難しいのですが、優れた設計のドライバーがもたらすメリットについては太鼓判を押せます。TechnicsのEAH-AZ100は、私の今年のお気に入りワイヤレスイヤホンのひとつで、とても賢い磁性流体ドライバーを採用しています。これにより、ビビりや不要な動きを抑えて歪みを防いでくれますが、そのワイヤレスイヤホンは299ドルにすぎず、Fokus Prestige Encoreと比べると妙に手頃に感じられます。だからこそ、さらに400ドル多く支払うことで本当にどんなメリットが得られるのか、確かめてみたくなりますね。
ハイレゾ系コーデックはほとんどカバカバーしてるけど…
当然ですが、ここまで高額な完全ワイヤレスイヤホンを買うなら、ただのBluetoothで聴くだけでは物足りないですよね。そこでこのイヤホンは、aptX、LDAC、AAC、SBCなど、欲しいハイレゾ系の主要コーデックをひと通りサポートしています。とはいえ、スペック上あまり得意とは言えない分野もあって、それがバッテリー持ちです。Fokus Prestige Encoreの公称再生時間は、アクティブノイズキャンセリング(ANC)オンで約7時間。悪くはないものの突出しているわけではありません。というのも、前述のTechnicsのモデルはANCオンで約10時間、AirPods Pro 3は8時間ほど再生できるからです。ドライバーをたくさん積むと、そのぶん電力を食うのは仕方ない、ということですね。
いまどきは“高級っぽい音”だけでは足りないので、Nobleは素材面でもプレミアム路線に振り切っています。今回は、イヤホンの充電ケースと筐体に本物の木材を採用。しかも飾り板だけではなく、同社いわくそれらのパーツは「フルウッド構造」なんだそう。つまり、木は人工的に均一化された素材ではないため、ひとつひとつ木目が異なり、どのワイヤレスイヤホンも唯一無二の見た目になります。そう、みなさん、700ドルの木製ワイヤレスイヤホンです。
さらにFokus Prestige EncoreはハイブリッドANCを備えており、周囲の騒音にリアルタイムで適応してくれます。ケースはワイヤレス充電に対応。ソフトウェア面では、多くの完全ワイヤレスイヤホンが意外と軽視しがちなパーソナライズ可能なイコライザーもしっかり搭載しています。
もし今使っているワイヤレスイヤホンでイコライザーをまだ触っていないなら、ぜひ一度アプリを開いて試してみるべきです。音の印象が驚くほど変わりますよ。
Source: Noble

