ドンッと弾ける米のお菓子! 昭和に愛された“ポン菓子”とは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 米の話】
米を爆発させる!?ポン菓子の正体
ドンッ! と響く、昭和の音と味
昭和の時代、街角で「ドンッ!」という大きな音が響き渡ると、子どもたちはいっせいに駆け寄ってきました。その音の正体は、移動式のポン菓子屋さん。釜に米を入れて高圧で加熱し、一気にふたを開けて爆発させると、白くふわっとふくらんだお菓子が飛び出してきます。火薬は使わず、水分と圧力の力だけで爆発するしくみです。
ポン菓子の原料は精白米。熱と圧力によって内部の水分が一気に蒸気化し、でんぷんがふくらんでふわふわに変化します。これは「爆発的膨張」と呼ばれる現象で、ポップコーンと同じ原理です。米が持つ水分とでんぷんの性質を、見事に生かしたお菓子だといえるでしょう。
この素朴なお菓子は、戦後の時代にとても重宝されました。甘い味つけをすればちょっとした贅沢品となり、学校や地域のお祭りなどでよく配られていました。ポン菓子機ができ上がる爆音は、イベントのはじまりを告げる合図のようなものでした。
また、昔は各家庭でとれた米を袋に入れて持ち込むこともでき、「うちの田んぼでとれた米がポン菓子になる!」という楽しみ方もありました。地元の米からできたポン菓子には、自分たちの田んぼで育てたという実感がこもり、より親しみのある味わいと感じられたようです。
ポン菓子ができるまでの工程と時間
〈所要時間:約5~10分〉
①釜に米を入れる(約1分)
定番は移動式のポン菓子屋さん。釜に米を入れて高圧で加熱します。

②加熱・加圧(約3~5分)
釜を火にかけながら回します。圧力約3気圧・温度100~120℃です。

③一気に解放して爆発!(一瞬)
職人がふたを開けると、白い煙と「ドン!」という音がします。

④ポン菓子の取り出し(約1~2分)
大きなザルや袋に入れて配ります。

釜のなかが熱されて圧力が高まると、米から出た水分が水蒸気となります。そしてふたを開けたときに、一気に水蒸気が膨張して爆発。大きな音とともに、ふわっとふくらんだポン菓子ができ上がるのです。
ほかにもある!米を使った日本のお菓子
ポン菓子以外にも、日本には、古くから米を使ったお菓子が多く存在し、季節の行事や暮らしのなかに深く根づいてきました。どれも米の風味を大切にしながら、素朴でやさしい味わいが魅力です。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 米の話』著:トキオ・ナレッジ

