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Rブランド誕生25周年記念

フォルクスワーゲンは、これまでで最もパワフルな『ゴルフ』の派生モデルを開発している。アウディRS3と同じターボチャージャー付き2.5L 5気筒ガソリンエンジンを搭載する計画である。

【画像】伝統ある欧州ホットハッチの最新モデル【フォルクスワーゲン・ゴルフRとアウディRS3スポーツバック】 全43枚

このモデルは高性能車ブランド『R』の25周年を記念する特別仕様車として、2027年に登場する見込みだ。『EA855』5気筒エンジンの搭載により、従来モデルから大幅な性能向上を実現するだろう。


ゴルフRに2.5L 5気筒エンジンが搭載される可能性が高い。(画像はR 333)

現行のゴルフRはフォルクスワーゲンの定番エンジン『EA888』2.0Lターボ直列4気筒(333ps/40.8kg-m)を搭載するが、まもなく生産終了予定のアウディRS3は2.5Lターボ直列5気筒(400ps/48.9kg-m)を積んでいる。

このエンジンをゴルフに採用することで、0-100km/h加速タイムは現行最速のR 333の4.6秒を切るだろう。

出力はさらに向上する可能性がある。アウディ・スポーツの元マネージング・ディレクターであるセバスチャン・グラムス氏は2023年、AUTOCARに対し「5気筒エンジンにはまだ発展の余地がある」と語っていた。同年に発売された世界限定300台のRS3パフォーマンス・エディションは、最高出力406psと最大トルク51.0kg-mを発生するが、実際にはこれ以上のポテンシャルを秘めているのだという。

5気筒エンジンは、フォルクスワーゲン・グループ傘下のクプラ・フォーメンターVZ5など、他のモデルにも採用されている。

2026年11月のユーロ7適用開始後もエンジンを継続使用するため、ユニットの改良が行われる。変更点としては、新型のパティキュレートフィルター、高感度NOxセンサー、インジェクションマッピングの再調整、セル密度の高い触媒の採用などが予想される。

足回りも大幅強化、専用デザイン採用へ

新しいエンジンの搭載に伴い、増加した重量を支えるためサスペンションの調整が必要となる。

ゴルフR 333ではすでに、フロントキャンバーの1.5度ネガティブ化、リアサブフレームマウントの強化、アダプティブダンパー専用ソフトウェアキャリブレーション、ブッシュ変更などを実施している。5気筒を積むとなれば、さらなるキャンバーの調整、トップマウントの強化、ナックル補強、シャシーブレースの追加が行われる可能性がある。


生産終了が予定されているアウディRS3スポーツバック

車両重量も現行ゴルフRの1545kgから若干増加すると見込まれる。RS3が約1570kgであることを考慮すると、5気筒ゴルフRは約25kg増加することになるかもしれない。

増大したパワーと重量に対応するため、ブレーキの強化も必要となるだろう。参考までに、ゴルフR 333は357mm径のスチールディスク、RS3は380mm径カーボンセラミックディスクを使用している。

取材で得た情報によれば、ギア比やローンチコントロールなどを調整した7速デュアルクラッチ・トランスミッションを搭載するようだ。さらに、RS3のトルクスプリッター(機械式トルクベクタリングリアデフ)も採用される見込みである。

スタイリングの変更も予想される。欧州で目撃されたテスト走行中のプロトタイプでは、ボンネットに新たな吸気口が設けられ、フロントエンドの吸気口も大型化していた。

リアにはアグレッシブなルーフマウントスポイラーと新しいディフューザーが確認できた。量産バージョンでは4本出しエグゾーストにチタン製チップとアクティブフラップが採用され、サウンドの魅力も高めると期待される。

車内では、軽量バケットシートなど、ゴルフGTIエディション50と同様の軽量化対策が施されるだろう。

正式発表は来年と予想され、Rブランド25周年となる2027年に販売が開始される見込みである。