ChatGPTではチャット内容をそのまま共有できる「Shared Links」という機能があります。Shared Linksのオプションとして、ユーザーが自ら設定したときのみチャット内容をGoogleなどの検索エンジンで検索可能にする機能をテストしていましたが、OpenAIは「ユーザーが意図しない情報を誤って共有する機会をあまりにも多く生み出した」として機能を削除したことを発表しました。



Your public ChatGPT queries are getting indexed by Google and other search engines | TechCrunch

https://techcrunch.com/2025/07/31/your-public-chatgpt-queries-are-getting-indexed-by-google-and-other-search-engines/

ChatGPTで行われた会話は、デフォルトでは公開されることはありません。しかし、Shared Linksを使えば興味深い会話をした時やChatGPTで生成したコードを確認したいときなどに、会話内容をコピー&ペーストして送るのではなく、ChatGPTのチャット画面をそのまま共有することができます。Shared Linksを使うには、ChatGPTのチャット画面の右上にある「共有する」というボタンをクリック。



また、会話の末尾にも「共有する」というオプションがあります。



「共有する」をクリックすると、公開されるチャット内容のプレビューが表示されました。「リンクをコピーする」をクリック。すると、こちらのリンクのように、他の人がURLにアクセスして会話の内容を見ることができます。



OpenAIはShared Links機能として、「リンクで共有する」「SNSでリンクを共有する」に加えて、「検索エンジンにインデックス登録する」というオプションを試験的に追加していました。心理的な悩みやつらい経験談の共有など、他の人がChatGPTと相談している内容を検索可能にすることで、通常のサイト検索では得られない知見に出会えることが期待されていました。インデックス登録されるのはユーザーが設定したチャットのみで、公開されるチャットは匿名化され、個人が特定されるリスクは軽減されていました。

機能のテスト開始から数日後の2025年8月1日に、ニュースレターライターのルイザ・ジャロフスキー氏がXに「ChatGPTとのデリケートな会話が公開されている」と投稿しました。ジャロフスキー氏は「ユーザー名は匿名になっていましたが、ほとんどの人はこれらのやり取りがインデックス化されるとは思っていません。これらのやり取りへの公開リンクがGoogleに存在し、他の人がそれを見る可能性があることが判明した場合、彼らは非常に不安になるでしょう」と述べ、プライバシーを守る使い方についてアドバイスしています。



TechCrunchによると、GoogleやBing、その他の検索エンジンで検索結果をフィルタリングし、「https://chatgpt.com/share」というドメインを含めると、ChatGPTでの他人の会話を見つけることができたとのこと。

ジャロフスキー氏の投稿から数時間後、OpenAIの最高セキュリティ責任者のデーン・スタッキー氏は、検索エンジンにインデックス登録する機能を削除したことを発表しました。スタッキー氏は「ユーザーが自分の会話をGoogleなどの検索エンジンで見つけられるようにする機能がありました。これは、役に立つ会話を見つけやすくするための短期間の実験でした。最終的に、この機能により、ユーザーが意図しないものを誤って共有する機会が増えすぎたと判断し、このオプションを削除することにしました」と述べています。

スタッキー氏によると、機能が削除される前にインデックス登録されたチャットを削除する作業も進めているとのこと。Shared Links機能の変更は、2025年8月2日までにすべてのユーザーに展開されます。

OpenAIの広報担当者はTechCrunchの取材に対し「ChatGPTのチャットは、ユーザーが共有を選択しない限り公開されません。ユーザーによる管理を維持しながら、役立つ会話をより簡単に共有できるようにする方法をテストしてきましたが、チャットが検索エンジンの検索結果に表示されるようにする短期間の実験は終了しました」と語りました。