浦和 インテルに大健闘も後半ATに逆転許しGL敗退決定 浦和指揮官が悔やんだプレー【サッカー クラブW杯】

逆転負けを喫した浦和レッズ 写真:ロイター/アフロ
FIFAクラブワールドカップ(W杯)に出場している浦和レッズは6月21日(日本時間22日)、アメリカのシアトルで行われたグループステージ第2戦でイタリアのインテル・ミラノに1-2の逆転負けを喫し、2連敗で大会敗退が決まった。
試合終了目前の失点で必要だった勝ち点を取りこぼしたプレーに、浦和のマチェイ・スコルジャ監督は選手の経験不足を指摘した。
「あと2分というところで、我々の経験のなさが出た」
落胆を滲ませながら、浦和レッズのマチェイスコルジャ監督は、インテル戦後の会見で言った。
指揮官が問題にしているのは、1-1で90分を終えて4分の後半アディショナルタイムに突入して1分を回った場面だ。
浦和はハーフウェイライン付近でFKを獲得したが、そのリスタートで前線に蹴り込んでボールを失い、インテルがカウンター攻撃に出てきたところから痛恨の失点につながった。
このカウンターの危機を一度はGK西川周作がタッチラインへ蹴り出して阻止したが、相手はスローインで即座にリスタート。
そのまま左サイドへ展開してクロスボールを入れると、浦和のクリアボールをファーサイドで構えるMFペタル・スチッチがシュート。
浦和DFがブロックしたこぼれ球をFWバレンティン・カルボーニが右足で捉えて、ゴール左隅に蹴り込んだ。
スコルジャ監督は、「あそこはボールキープすべき場面だった」と振り返り、ボールを保持して残り時間をやり過ごして試合を終わらせるべきだったとした。
初戦のリーベルプレート戦を1-3で落としてグループステージ突破には最低でも勝ち点1が必要な浦和は、今季UEFAチャンピオンズリーグ準優勝など数々の実績を残してきたインテルを相手に、「いつもはやらない戦い方」(スコルジャ監督)を採用。守備を固めてカウンターを狙う現実的な戦いを選択して徹底した。
リーベル戦で見せた立ち上がりの鈍さも守備の甘さもしっかりと修正。前線から相手にプレッシャーをかけて攻撃に転じ、前半11分には先制に成功した。
浦和は右サイドで相手を囲んでボール奪うと、MF金子拓郎がそのままサイドを持ち上がり、ペナルティエリアに切り込んでゴール前にパスを入れると、MF渡辺凌磨が右足で捉えてゴールネットを揺らした。
スコルジャ監督は「アグレッシブに相手にプレッシャーをかけて驚かせようという狙いでプレーしてと得点につながった」と、狙い通りのプレーを評価した。
全般には相手にボールを持たれる時間が長く、特に運動量が落ちてきた後半は押し込まれる展開が続くようになり、78分にCKからFWラウタロ・マルティネスにマークを受けながらゴール前で右足を合わされ、わずかなスペースを突かれて同点にされた。
初戦でモンテレイ(メキシコ)と引き分けて、勝利が必要だったインテルは、その後もフレッシュな若手を投入して攻勢を強めて圧をかける。
終盤は浦和にとって苦しい展開が続いたが、持ちこたえて迎えた後半アディショナルタイムで再び失点した。
スコルジャ監督は、「もっと攻撃的な戦いをしたかったが、世界でもトップクラスのチームから勝ち点を獲るには、守備で非常に良く組織しなければならなかった。チームはとても良くやっていた」と評価。
ミーティングを重ねながら戦術練習1回のみで試合に臨んでいたことを明かして、「その状況を考えると、選手たちの努力には本当に敬服する」と話した。
先制点の渡辺、「もっと高めていかないと」
先制ゴールのみならず、守備でもハードワークを見せたMF渡辺凌磨は、70分には自陣での守備からFW松尾佑介とのカウンターで右足を振る決定機を作ったが、シュートは枠を捉えることができなかった。
渡辺は、「試合前に監督から話も合って、1チャンスを決めていかないと勝ち点3は難しいと。1点獲れたところまではよかったが、どこかに隙があったかもしれない。いい時間もあった中で、僕もチャンスに決められなかった」と振り返った。
「もっと自分たちの時間が作れるかと思っていたし、作らないといけない時間もある。チームとしてもっと高めていかないとならない」と言った。
中盤で攻守に奮闘した浦和MFサミュエル・グスタフソンは、「とても残念。勝利に近かったし、少なくとも勝ち点1に近かった」とコメント。
「僕らは低い位置での守備で、良く組織して対応できていた。前半、相手がクロスバーを叩く場面はあったが、多くの決定的なチャンスを与えていたわけではなかった。ただ、90分間ボックスで戦い続ければ、ボールが入ってきて何かが起こることはあり得る」と指摘した。
浦和は25日(日本時間26日)にグループステージ最終戦でメキシコのモンテレイと対戦する。
モンテレイは初戦でインテルと1-1で引き分け、第2戦でリーベルプレートに0-0と2引き分けて勝ち点2で3位。リーベルとインテルが勝ち点4で並び、モンテレイは最終節の結果次第で突破の可能性を残している。
グスタフソンは、最終戦へ向けて「僕らは大会敗退は決まったが、最後の試合で示したい意義は多くある。こういう大会で勝てることや、ファンの応援にもこたえたい。それに日本を代表して戦っている。早く立ち直って次の試合へ向けて準備にした」と語った。
渡辺も、「僕らが成長するために消化試合にしない。1試合1試合を大事にJリーグの後半戦につなげたい」と前を向いた。
(kk)
