新型コロナウイルスの起源は「武漢の生鮮市場で突然変異したコロナウィルスが起源である」という説と「武漢の研究所から流出したコロナウィルスが起源である」という説が有力です。新たに、アメリカの中央情報局(CIA)が武漢の研究所からの流出説を支持したことが明らかになりました。

Exclusive - CIA Director Ratcliffe: ‘Day-One Thing’ to Get to Bottom of Chinese ‘Origins of COVID,’ Wuhan Lab Leak

https://www.breitbart.com/politics/2025/01/24/exclusive-cia-director-ratcliffe-day-one-thing-chinese-origins-covid-wuhan-lab-leak/

C.I.A. Now Favors Lab Leak Theory to Explain Covid’s Origins - The New York Times

https://www.nytimes.com/2025/01/25/us/politics/cia-covid-lab-leak.html

新型コロナウィルスが武漢の研究所から流出したものであるという説はパンデミックの初期からささやかれていましたが、世界保健機関(WHO)は2021年2月に「研究所からウイルスが流出した可能性は低い」という調査結果を報告しました。しかし、WHOの調査には問題が存在するという指摘が相次ぎ、2021年5月にはハーバード大学などの研究者らが学術誌大手のサイエンス誌上で研究所からの流出の有無を再調査するように求める事態に発展しました。

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さらに、2023年2月にはアメリカのエネルギー省が研究所からの流出説を支持する報告書を提出しました。また、2023年2月には連邦捜査局(FBI)の長官も研究所からの流出説を支持する発言をしています。

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CIA新型コロナウイルスの起源について、これまで「武漢の生鮮市場で自然発生したのか、武漢の研究所から流出したのかを結論付けるには情報が不十分である」という見解を示してきました。しかし、ドナルド・トランプ政権下で新たなCIA長官に任命されたジョン・ラトクリフ氏は、2025年1月23日に「私の就任初期の課題は、新型コロナウイルスの起源を突き止めることだ。私はこれまで『新型コロナウイルスは武漢の研究所から流出した』と考えていることを公言してきた。しかし、CIAはこの説を少なくとも公には評価していない。私は研究所から流出説に焦点を当てて情報を精査し、CIAが傍観者の立場から脱却することを国民に示すつもりだ」と発言し、新型コロナウイルスの起源の調査をCIAの重点課題とすることを宣言しました。

その後、ニューヨーク・タイムズが2025年1月25日に「CIA新型コロナウイルスが武漢の研究所から流出したという説を支持した」と報じました。CIAの関係者によると、研究所からの流出説に関する新たな証拠が見つかったわけではなく、これまでに収集していた証拠をもとにした分析によって流出説を支持したとのこと。ただし、関係者は「武漢の生鮮市場で自然発生した」という説にも依然として妥当性があるとしています。

また、CIAの関係者は「ラトクリフ長官の発言によってCIAの姿勢を変更したわけではなく、研究所からの流出説を支持する評価は以前から準備されていた」とも述べています。