広島戦での勝利&クリーンシートを自信に――湘南GKソン・ボムグンが送る“刺激的”なシーズン「今日の勝利は嬉しいですが...」
Kリーグ(韓国1部)で常に上位争いを演じ、ACLへ出場できる可能性も高い強豪クラブの正守護神。そんな地位を捨ててまで、なぜ湘南に来たのか、という問いに、今年の1月の新体制発表会でソン・ボムグンはこう答えていた。
2023年シーズンのJ1開幕節・サガン鳥栖戦から、自身2勝目を挙げた22節のサンフレッチェ広島戦まで169日。約5か月半、個人としては好パフォーマンスを続けながら、勝利から遠ざかった。苦難を乗り越えて掴み取った勝点3と今季初のクリーンシート達成は格別だっただろう。
ソン・ボムグンは広島戦後、自身のホーム初勝利を「幸せです」と振り返りながら、結果を残せた要因を次のように明かした。
「クリーンシートは自分ひとりで達成できるものではないので、ほかの選手たちに感謝しています。また、スタッフやファン・サポーターの声援おかげで最後まで耐えられました」
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先述したとおり、チームが苦労を強いられている期間もソン・ボムグンは常に素晴らしいプレーを発揮し続けていた。絶体絶命のピンチを防げば、高精度なキックで左右に配球。攻守に貢献し続けていた25歳がようやく見せた笑顔に、心を動かされない者はいなかったはずだ。
本人が開幕前に想像した“刺激”の受け方ではないかもしれないし、現状18位と「チームを上位に導く」目標まではまだ遠い。広島戦も、34試合中のわずか1勝に過ぎないかもしれない。
それでも、ソン・ボムグンは日本で確かな成長を遂げており、広島戦を浮上へのきっかけにしてくれそうな期待感も十分にある。
「今日の勝利は嬉しいですが、試合は続くので、みんなで上に行けるように努力します」
湘南は広島戦での1勝を、どのように次につなげるのか。次節のアルビレックス新潟戦で今季初の連勝となれば、下位脱出への大きな弾みとなるだろう。
チームが波に乗れるかどうかは、守護神(スホシン)の活躍にかかっている。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
