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生産・輸送コスト低減へ 安価な四輪EV

スウェーデンの新興企業Luvlyは、小型の四輪EV「0」を公開した。

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自動車業界出身のホーカン・ルッツ氏が率いるLuvlyは、サンドイッチ構造の複合シャシーによる効率的なEV生産を目指している。コストを抑えることで、販売価格の低減も図る。


Luvly 0    Luvly

Luvly 0の車重は400kg未満、全長2700mmとされるが、容量269Lのトランクスペースを備えている。交換可能なバッテリーを採用し、航続距離は約100km、最高速度は90kmとされている。英国向けの価格は8800ポンド(約150万円)から。

サンドイッチ複合材のシャシーは、エネルギー吸収ゾーンとして機能するプラスチックフォームブロックで保護されている。同社CEOのルッツ氏は15年ほど前、以前働いていた会社でこのコンセプトの実証実験を行ったことがあるという。

「当時、非常に軽くて丈夫なシャシーができましたが、同時に価格もとんでもなく高価で、20倍以上しました」とルッツ氏は言う。

Luvlyの画期的な点は、モノコックではなく大型の複合材パネルを採用し、それを必要な形状にカットし、アルミニウム製のコネクターでつなぎ合わせたことだという。

「そうすることで、パネルが超安価になり、分割して出荷することができるようになりました。また、さまざまな車両に合わせたパネルを作ることができます」

パーツをつなぐ接着剤は3分程度で固まるため、ロボットによる生産は1分程度でできるとルッツ氏は見積もっている。

車両をパネルとして輸送すれば、輸送コストを大幅に削減できる可能性がある。ルッツ氏の試算では、標準的な20フィートコンテナ(長さ約6m)に、組み立て済みのLuvly 0が20台ほど収まるが、各ボディパネルの面積は約0.5平方メートルなので、1つのコンテナで250台の未組み立てボディを輸送できることになる。

Luvlyは車体と生産工程に大きく注力している。ルッツ氏は、Luvly 0に「素晴らしい」既製品のモーターとバッテリーを使用すると述べた。

まだホモロゲーションの段階であり、ルッツ氏は生産開始時期について言及を避けた。

同社は、0の他にも、部品を共有することでスケールメリットを高めた軽量な車両の開発も視野に入れている。

大手メーカーとの提携にも前向きで、もし0が大規模に量産されれば、目標価格の8800ポンドを下回る可能性もあるという。ルッツ氏は「理論的には、もっともっと安くできるはずです。お手頃価格とは言いません。安いとしか言いようがない」と話している。