余った餅が倍うまくなる食べ方! 長崎の郷土料理「かんころ餅」の作り方
テレビや雑誌を中心に活躍する料理家のきじまりゅうたさんが、料理の基礎やコツをご紹介!
【画像で確認】たったこれだけ!驚くほど手軽に作れる「かんころ餅」の材料
調理がラクになるちょっとしたコツや、料理が飛躍的に上手くなるノウハウ、誰も教えてくれないマル秘テク、目からウロコの簡単レシピなど「料理はおもしろい」ことを伝えたいと語るきじまさんのyoutubeチャンネル「きじまごはん」から、編集部厳選の記事をお届けします。
きじまさんの明るいキャラクターとともに、一緒に料理を楽しんでいきましょう!
今回は長崎の郷土料理「かんころ餅」の作り方をご紹介します。
お正月で余った餅がある方は、ぜひ試してみてくださいね!
■切り餅が秒でなくなる!? 優しい甘さの「かんころ餅」
みなさん「かんころ餅」ってご存知ですか?かんころ餅は長崎の郷土料理で、干したさつまいもと餅を混ぜて固めたものなんです。
今回は「かんころ餅」を鍋と電子レンジで手軽に作る方法をご紹介します。
お子さんと一緒に作るのも楽しいと思いますよ!
■「かんころ餅」の作り方
【材料】(約10切れ分)
切り餅:3枚(150〜200g)
さつまいも:200g
砂糖:大さじ4
片栗粉:適量
水:適量
■1.さつもいもをゆでる
さつまいもの皮をピーラーでむく
縦半分にし、1cm幅の半月切りにする
鍋に入れ、さつまいもがかぶるくらいの水を注ぐ
煮立ったら弱火にし、さつまいもが柔らかくなるまで 15分程度ゆでる
■2.切り餅を柔らかくする
耐熱容器に餅を入れて、餅が半分浸かるくらいまで水を注ぐ
ラップをし、餅が柔らかくなるまで電子レンジ(500W)で2〜3分ほど加熱する
■3.さつまいもを潰す
竹串を刺し、さつまいものゆで加減をみる
このあとさつまいもを潰すので、竹串がスッと抵抗なく刺せるくらい柔らかくなるまでしっかりゆでる
さつまいもが柔らかくなったらお湯を捨て、粉吹き芋を作るときのように鍋の中で水分を飛ばす
粉吹き芋になったら木ベラで潰し、パラパラになるまで乾煎りする
潰すのにマッシャーやフォークを使ってもOK
焦げそうになったら火を止める
できるだけ細かく潰す
■4.さつまいもと餅を混ぜる
電子レンジで加熱した餅が柔らかくなったか確認
なるべくお湯は入れないように注意しながら、柔らかくなった餅をさつまいもの鍋に入れ、混ぜる
本来の「かんころ餅」は、うすでついた餅にさつまいもを混ぜて作ります
今回は鍋と電子レンジで作るお手軽「かんころ餅」ですが、鍋はガス台から下ろした方が混ぜやすいですね!
餅が熱いうちに砂糖も混ぜる
砂糖を加えることで、固くなりすぎません
熱いうちに砂糖を入れてひたすら練る!
ちょっと疲れますが、もうひと頑張り!
さつまいもと餅がかなり馴染んできました
さつまいものつぶつぶが残っていてもOK
■5.成形する
餅がくっついていしまうため、オーブンシート全体に片栗粉をひく
片栗粉を多めにひくとくっつかず成形しやすい!
餅を乗せ、上の面にも片栗粉をはたく
オーブンシートでくるみ、かまぼこ型になるようにする
両脇をキャンディ状に巻いて形を整える
これで成形できました!
乾燥防止にラップで包み、冷蔵庫で冷やし固める
芯まで冷えて包丁で切れるくらいになればOK!
触って柔らかくなく、持ち上げてグニャグニャしなければ完成です
もし柔らかいようなら再度、冷蔵庫で冷やし固めてください
■6.「かんころ餅」を切って焼く
固めたかんころ餅を冷蔵庫から取り出す
今回は少し横幅が伸びてしまいましたが、両端をキャンディ状にキュッと結ぶとよいです
1〜2cm幅に切る
食べる分だけ切って焼く
残りはラップして冷蔵庫で保存
焼き網で焼いてみます
フライパンで焼くときは薄く油をひいて焼いてね
両面焼き色がついて少し膨らんだら食べごろ!
■長崎の郷土料理「かんころ餅」完成!
いただきます!
やさしい甘みで、焼きたての香ばしい感じがたまりません!
餅の水分もあり、さつまいももたっぷり入っているので、けっこう柔らかいです
黒砂糖を使えばコクのある仕上がりになると思いますが、これはさっぱりしていて柔らかくて、子どもからお年寄りまで食べやすいですね
お正月の餅を食べ飽きたときや、餅が余っているときは、ぜひこの「かんころ餅」を作ってみてください!
冷蔵庫で約1週間保存できるので、多めに作っておけば、おやつの時などにすぐ食べられますよ!
※水分が多いため通常の餅より傷みやすいのでご注意ください
お正月といえば餅ですが、きじま家の定番の餅の食べ方について伺いました。
__きじま先生は普段、餅をどのように食べていますか?きじま家の定番の味などあれば教えてください。
きじまさん:
「我が家の定番は、焼いた餅に砂糖と醤油を絡めて海苔でサンドする食べ方です。砂糖は多めが旨い!更にバターを挟むという悪魔的な食べ方もおすすめです」
__かんころ餅は九州の食べ方だそうですが、他にも地方独自の食べ方などあったりするのでしょうか。
きじまさん:
「かんころ餅は長崎県五島列島の郷土料理です。茹でてから天日干しにしたさつまいもに砂糖を加えてもち米と一緒に餅つきしてのが正式な作り方です。さつまいもと餅を混ぜる料理は九州はじめ色々なところであるようです。砂糖の効果で、時間が経っても固くなりづらいという特徴があります。秋田県のバター餅も同様で、砂糖や卵黄などを混ぜて柔らかさと美味しさを長持ちさせているんです」
__今回のかんころ餅のほかにも、余ってしまった餅の簡単なアレンジレシピがあれば教えてください。
きじまさん:
「加熱するととろりと伸びる餅の性質を活かす使い方がおすすめです。牛乳に餅をいれて煮れば、とろとろのホワイトソースがカンタンにできます。また、腹持ちの良い食材と捉えるといろいろな料理に使えます。肉で巻いて焼いて満足感最強の肉巻きソテーにしたり、揚げ焼きにしてから酢豚の具にしたり。保存も効く食材だから普段のおかず作りにも結構使えますよ!」
きじまりゅうた
料理研究家。
祖母と母が料理研究家という家庭に育つ。
オリジナリティあふれるレシピと、わかりやすいトークを武器に、男性のリアルな視点から考えた「若い世代にもムリのない料理」の作り方を提案。現在は「NHKきじまりゅうたの小腹すいてませんか」「NHKきょうの料理」「NHKあさイチ」「CBCキユーピー3分クッキング」などのテレビ番組へのレギュラー出演をはじめ、WEB・雑誌 上でのレシピ紹介や、料理教室やイベント出演などを中心に活動している。著書も多数。youtubeチャンネル『きじまごはん』を配信中。
取材・文=ジョッキー

