平野紫耀「30まで結婚待てない」キンプリ脱退決断に秘めた“王子様路線”への戸惑い

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「“ポスト嵐”と目されていたのに……。各所から驚きの声が上がっています」(スポーツ紙記者)

ジャニーズの人気グループであるKing&Prince(以下、キンプリ)の寝耳に水の発表があったのは、11月4日23時。

来年5月22日をもって5人での活動が終了するというもので、平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)はグループを脱退。以降、キンプリは永瀬廉(23)、郄橋海人(23)の2人で活動していくことが明らかにされた。

「平野さんと神宮寺さんは脱退とともにジャニーズ事務所を退所。岸さんはすでに入っている仕事の関係で、2人とは時期をずらして来秋に退所することになっています」(前出・スポーツ紙記者)

’18年5月23日にCDデビューしたキンプリは、今年デビュー5年目。春には、悲願の初ドームツアーを達成したばかりだった。順風満帆にも見えていたが、キンプリのセンター、平野紫耀の異変をファンは察知していたようだ。

今回の発表の3週間前のこと。彼らはこの秋、アリーナツアーで全国を回っていたのだが、

「10月16日のツアーラストの福岡公演で紫耀くんが泣いたんです。それも涙ぐむなんてレベルではなくて……。それに、コンサートでファンに対してする彼の最後の挨拶の定番は『死ぬなよ』なんですが、あのときは『元気でね』って言ったんです。“お別れ”みたいな言い方が引っかかっていました」(女性ファン)

このとき、すでに脱退の結論は出ていたとみるべきだろう。

「昨年から、今後について話し合いを重ねていたといいます。平野さんは昨年、帯状疱疹になったことを明かしていました。疲労やストレスが原因になることがある病気ですから、多忙ゆえかと思っていたのですが、いま思えばグループの行く末について悩んでいたためだったのかもしれません」(アイドル誌ライター)

多くの関係者は、キンプリメンバーの仲はいいと口をそろえる。それではなぜたもとを分かつことになったのか。

「キンプリはデビュー当初から爆発的な人気を獲得しました。当初からメンバーたちは“世界進出”が目標と口にしていました。“世界進出”は’19年に亡くなったジャニー喜多川さん(享年87)の長年の夢。

メンバーのなかでも特に平野さんはデビュー前からジャニーさんの秘蔵っ子で、その薫陶を受けていたため、世界進出への思いを強く語っていました。ほかのメンバーも、デビュー時の勢いがあれば世界を目指せる自信があったのではないかと思います」(前出・アイドル誌ライター)

■予定を狂わせたメンバー休養やコロナ

しかし、デビュー5カ月後の’18年11月に、パニック障害の治療でメンバーの岩橋玄樹(25)が休養へ。

「岩橋さんは回復が順調でなく、なかなか戻ってこられませんでした。その間、キンプリには冠レギュラー番組の話なども持ち上がったこともありましたが、彼らは岩橋さんが帰ってくることを信じ続けたのです」(芸能関係者)

しかし岩橋は、復帰がかなわず、’21年3月にグループを脱退。その後、キンプリの冠レギュラー番組が始まったのは今年1月だ。

「思うように活動できなかったことが、勢いを削いだことは否めないでしょう」(前出・芸能関係者)

また、コロナ禍も彼らを阻んだ。

「勢いに乗り始めた時期に、コロナ禍に突入してしまい、いろいろな活動が止まってしまいました。その一方で、ここ数年、Snow Man、SixTONES、なにわ男子など、世代の近いグループが立て続けにデビューし、人気を高め始めていることも、彼らを焦らせたのではないでしょうか。特に先日はTravis Japanが世界デビュー。これにも思うところはあったでしょう」(前出・芸能関係者)

あるテレビ誌記者は証言する。

「ここ数カ月、彼らから“世界進出”という言葉を聞く機会は少なくなっていたように思います。世界よりも目の前の仕事を大事にする方向にシフトしたのかなとは感じていましたね」

そんな状況に目標とのギャップを感じてしまったのが、今回脱退を決めたメンバーだったようだ。

「特に平野さんは世界進出への思いが強かったぶん、葛藤していたようです」(前出・芸能関係者)

脱退発表にあたり、ジャニーズファミリークラブのサイトで公開された動画では、5人それぞれが思いを述べている。

「永瀬さんと郄橋さんは、ほかの3人の決断を尊重するとしたうえで、“キンプリを守ることがジャニーさんへの恩返しになる”と、2人で頑張っていく決意を話しました」(前出・スポーツ紙記者)

平野は動画でこう話した。

「改めて自分の年齢と向き合ったときに、グループのそれぞれの活動方針を踏まえたうえで全力で取り組んだとしても、(海外進出には)もう遅いなと感じてしまい目標を失い、今回の決断に至りました」

一方で、平野はアイドルでいることへのこだわりがなかったのでは、と話す彼の知人もいる。

「キンプリは、王道アイドル路線、王子様路線でデビューしました。平野さんはその路線に戸惑いを感じていたようです。彼自身はアイドル的人気を保つことには固執していません。『20代半ばで結婚したい、30歳まで待てない』という話もしていました」

脱退を決断したいま平野は――。

「もう“王子様”は卒業してもいいと考えているのでしょう。最近は、すっきりした表情に見えました」(前出・平野の知人)

平野の脱退、退所日はデビュー5周年を迎える前日。5年限りになった“王子様”平野を見られるのは、あと半年だ。