今季エンポリでコンスタントに得点を積み重ねているピナモンティ photo/Getty Images

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これまでは大きな期待を背負いながらも、なかなかその真価を発揮することができていなかった。しかし、来季こそ彼はインテルの重要な戦力として重宝されるようになるのだろうか。2021-22シーズン、武者修行先で急成長を見せているのはFWアンドレア・ピナモンティ(22)だ。

なかなか殻を破れない期待の若手。以前までの彼には、そんなイメージを抱いていた人も多かったかもしれない。2017年1月に17歳の若さで下部組織から昇格したものの、ピナモンティはそこから思うようにトップチームで居場所を見つけることができていなかった。素質は感じさせるが、一気にブレイクとまではいかない逸材。そういった若手はサッカー界に少なくないが、少し前までの彼もまたそのカテゴリに分類される選手だったと言っていいだろう。

しかし、今季のピナモンティは一味違う。昨夏向かったレンタル先のエンポリにて、同選手はストライカーとしての能力を開花させつつあるのだ。21-22シーズンはここまでリーグ戦33試合に出場して12ゴールと記録中。先日行われたセリエA第34節のナポリ戦でも2ゴールの活躍を披露し、現在の彼はしっかりと“ゴールを奪えるFW”に進化を遂げている。

エンポリでは前線でのポストプレイに加えて、ディフェンスラインの裏へ抜け出す動きにも磨きがかかった印象の強いピナモンティ。このパフォーマンスを今後も継続できるのであれば、来季インテルに戻っても彼は貴重な戦力としてチームに貢献することができるだろう。武者修行先で伸びるネッラズーリ期待のストライカー。ピナモンティにはいよいよ本格ブレイクの瞬間が近づいているのかもしれない。