完成近づくキエッリーニの“後継者” バストーニは今後10年間イタリアの防壁となる
昨夏のEURO2020を制したイタリア代表にとって、今後の課題の1つとなるのが世代交代だ。全体的に若い選手は増えているが、センターバックはジョルジョ・キエッリーニとレオナルド・ボヌッチが未だに存在感を放っている。年齢的にもここは世代交代のポイントだろう。
EURO2020でも活躍した2人には特別な経験値があり、それを若手が受け継ぐには時間がかかる。ただ、能力的には確かな実力者が出てきている。
9日のラツィオ戦では1得点1アシストの活躍を披露しており、伊『Calciomercato』は3月に行われるワールドカップ・プレイオフでバストーニを左サイドバックに回す提案もしている。
EURO2020で左サイドバックを務めたレオナルド・スピナッツォーラが長期離脱しているため、プレイオフまでに万全の態勢が整うかは分からない。バストーニにはスピナッツォーラほどの推進力はないが、安定した守備力と左足のフィードは武器になるだろう。左サイドバック起用は1つの選択肢だ。
ひとまずキエッリーニの後継者問題はバストーニの登場で解決されるはずで、このタイミングでバストーニが成長してきたのは大きい。世界的にも貴重なレフティーのセンターバックであり、上手くいけば今後10年ほどはバストーニがアズーリの最終ラインを統率することになりそうだ。