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果たして登場はいつ?

300系ハイエース日本仕様はいったい、いつになったら登場するのか?

【画像】グランエースに新型のヒント?【ハイエースとグランエースを比較】 全124枚

自動車メディア各社は2019年頃から「300系は来年出る!」といったスクープ記事を連発してきたが、これまでは不発に終わっている。


トヨタ・ハイエース(200系)    トヨタ

本当に、いつ登場するのか? 登場する場合は、どんな仕様になるのだろうか?

現行モデルの200系が登場したのは、今(2021年)から17年前の2004年である。

1967年登場の初代から数えて5代目となる。

周知のとおり、6代目の300系と表現されることが多い新型車が、タイやフィリピンなど東南アジアで2019年半ばから「グランディア」として発売されている。日本での「グランエース」である。

グランエースを日本で見ると、全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mm、ホイールベース3210mmのボディはかなり大きいという印象だ。

超ワイドなリアビューが特長的なスタイリングで、これを日本人の常識として、300系ハイエースと呼ぶのはかなり無理があるように思える。

ハイエースというより、アルファード系の高級トランスポーターという印象だからだ。

とはいえ、ハイエースに近い車高で、キャプオーバーでなくなる場合のシートポジションや乗り心地などについては、グランエースは300系ハイエース日本仕様の参考になる点は少なくない。

キャブオーバーでなくなる?

筆者も200系ハイエースユーザーのひとりだ。

いわゆるライトキャンパー仕様で、車内後部がベッドや対面シートになりシンクもある。また、走行中充電可能なサブバッテリーを搭載している。駆動系はディーゼルの2WDだ。


トヨタ・グランエースに次期300系のヒントがあると筆者はいう。

そうした200系の体験も踏まえつつ、300系ハイエース日本仕様への進化を予測してみたい。

自動車メディア各社の指摘のように、これからフルモデルするとなると、衝突安全性能の面から300系ハイエース日本仕様は、ハイエース伝統のキャブオーバーではなくなる可能性が高いだろう。

多くの人は、ハイエースを街中で数多く見かけても、実際に運転席に座ってみる機会は少ないと思う。

例えば、近年全国各地で開催されているキャンピングカー展示販売会では、ハイエースのキャブコン(キャブコンバージョン)に興味を示す女性も多くいるが、まず驚いているのが地上からの運転席の高さだ。

Aピラーにある手すりを持って、一気にカラダ全体を引き上げる動作に戸惑う人が多い。

そして運転席について、フロントノーズがほとんどないことに驚き、また後ろを振り返って車体後部までの奥行きの広さに驚く。

そして「これ、わたし運転できるかしら?」という声が出る。

まあ、そんな人でもキャブオーバーの運転感には徐々に慣れていくものだ。そんなキャブオーバーが……。

全長を伸ばせば良いというものではない

300系ハイエース日本仕様では、キャブオーバーでなく、グランエースのように着座位置が下がり、前席の空間はアルファードのような広さを感じることになるのだろうか?

ここがトヨタを悩ます点であろう。


現行はさまざまはボディサイズを用意する。    トヨタ

200系ではさまざまなボディサイズがあるものの、ベースとなるVAN(バン)/2WD/標準ボディの全長4695mmで荷室長3000mmという、「働く人たちにとって標準化された」ともいえる数値を、キャブオーバーではなく実現する必要がある。

ハイエースのカタログには、荷室長3000mm(約9尺)や、荷室幅1520mm(約5尺)など、建設や工事などの部材で使う尺(しゃく)での表記があるほどだ。

解決策として、単純に全長を伸ばせばよいとはいえない。

なぜならば、自宅、会社、事業所での駐車スペースとして200系ハイエースのサイズとしてギリギリ確保しているケースも少なくないからだ。

こうした日本仕様におけるボディの構造設計の難しさを乗り越える新しい車体には、NVH(ノイズ・バイブレーション「振動」、ハーシュネス「路面からの突き上げ」)に対する大幅な改善が見込まれる。

乗用車ユーザーが、ノーマルのハイエースを空荷で乗ると、LTタイヤとクルマ全体から受けるNVHの多さに驚くだろう。

こうした「商用車だからという割り切り」が300系ハイエース日本仕様では必要なるなることが期待される。

200系との併売も? 気になる電動化

さらに気になるのは電動化だ。

国は2021年6月「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」の最新版を公開した。


フィリピンなどで販売されているハイエースに追加された新機種。2.8Lディーゼル/3.5Lガソリンがラインナップされる。    トヨタ

この中で、2035年までに乗用車新車100%電動化を提示している。

一方、商用車については、ハイエースを含む8t以下の小型車で、2030年までに新車販売で電動車20-30%を目指す。

その後、2040年までに、新車販売で電動車と合成燃料等の脱炭素燃料の利用に適した車両であわせて100%を目指すとしている。

つまり、乗用車に比べてハイエースなど小型商用車の電動化は日本国内では緩やかに進む可能性が高いといえる。

こうした時間軸を考えると、300系ハイエース日本仕様は、初期モデルでは現行のガソリンとディーゼルを改良し、マイルドハイブリッドなど導入コストが比較的安い電動化と、合成燃料の普及を同時に進める可能性があると思う。

いずれにしても、「ハイエースの故郷(製造拠点)」である、トヨタグループ関連企業の岐阜車体工業(岐阜県各務原市)では着々と300系ハイエース日本仕様の製造準備が進んでいることだろう。

300系ハイエース日本仕様、登場はいつなのか? また、300系が出ても当面は200系併売もありなのか?

今後もトヨタの動きを注視していきたい。