かつて「自転車」が道路を埋め尽くす光景が見られた中国。今では自動車や電動バイクの普及で、自転車の存在感は相対的に低下した。とはいえ、中国は今でも自転車の生産台数で世界一を誇り、多くの国に輸出する立場にある。(イメージ写真提供:123RF)

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 かつて「自転車」が道路を埋め尽くす光景が見られた中国。今では自動車や電動バイクの普及で、自転車の存在感は相対的に低下した。とはいえ、中国は今でも自転車の生産台数で世界一を誇り、多くの国に輸出する立場にある。

 中国メディアの騰訊はこのほど、たとえ世界一の自転車生産大国であっても、自転車の鍵となる部品は日本メーカーに握られていると指摘する記事を掲載した。

 中国は世界最大の自転車生産国だ。中国メディアによると、2021年の中国の自転車生産台数は1億2000万台を突破する見込みだという。記事は、中国の有名な自転車メーカーには「鳳凰」や「永久」、「飛鴿」などがあると紹介した。

 中国は確かに数多くの自転車を生産し、輸出しているものの、変速機が搭載されている自転車においては「日本メーカーに依存している」ことを紹介した。この日本メーカーとは中国で「禧瑪諾」と呼ばれる「シマノ」だ。自転車の鍵となる部品である変速機において、シマノは世界的に圧倒的なシェアを占めており、中国で生産される自転車も変速機については輸入せざるを得ないと論じた。

 記事によると、日本の自転車部品メーカーは、早くからマイクロメートルレベルの加工を行う技術を持っており、これに加えて優れた材料を使用しているので、品質が非常に高いそうだ。シマノは高い品質であっという間に欧州企業から「自転車産業のボス」の地位を奪ったとしている。

 しかし、中国の自転車部品メーカーも大量の資金を投入して研究開発を進め、変速機やギアの品質向上に努めており、新型コロナによる自転車需要の拡大という追い風もあるので、大きなチャンスがあると前向きな見方を示して記事を結んでいる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)