観衆の前でプロポーズする男性(画像は『What’s The Word? 2021年7月15日付Instagram「The scene from Worcester is a tough one」』のスクリーンショット)

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プロポーズはする方もされる方も、一生思い出に残るシーンだろう。アメリカのある男性も、一生忘れられない素敵なプロポーズを相手の女性に演出したつもりだった。しかしこのプロポーズが、男性にとって大きな心の傷となってしまったようだ。『New York Post』『The Mirror』などが伝えている。

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米マサチューセッツ州ポーラー・パークのスタジアムで今月15日、マイナーリーグの野球チーム「ウスター・レッドソックス」と「スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダース」の試合が行われたが、観客が試合に集中することができないほどインパクトのあるハプニングが起こった。

若いカップルが観客席の最前列に立ち、男性が女性の前で片膝をついた。その様子はスタジアムの巨大スクリーンにも映し出され、観客らは男性が女性にプロポーズしようとしていることに気付き、大きな声援を送った。男性は片膝をついた状態でジュエリーケースを開け、中の指輪を相手の女性に見せながらプロポーズした。

誰もがハッピーエンドに終わると思っていたが、プロポーズされた女性は驚いた様子ですぐに首を横に振って後ずさりし始める。どうやら答えは「No」だったようだ。そして女性は「行かなくちゃ」と言ったかと思うと、ショックで凍りついた状態の男性をその場に残して去ってしまった。

男性のプロポーズが空振りに終わってしまった様子はしっかりとスタジアムの巨大スクリーンに映し出され、その場にいた多くの観客が目にすることとなった。さらにこの映像はSNSで拡散され、次のような声があがった。

「敗北した兵士に敬礼!」
「(大爆笑)公の場でのプロポーズは絶対やっちゃいけないね。」
「プロポーズのために(メジャーではなく)マイナーリーグのゲームに連れて行かれたら私も『No』って言うかも。」

この予想外のハプニングに、観客から「スタジアムの演出だったのでは?」との声もあったようだ。しかし米メディア『New York Post』がスタジアムの関係者に取材したところ、「男性のプロポーズは実際に彼が計画したもので、当時カップルの家族もスタジアムの観客席で2人を見守っていた」と証言が得られた。

またポーラー・パークのスタジアムをホームグランドとするウスター・レッドソックスの広報担当兼副社長のビル・ワンレス氏(Bill Wanless)は「関係者の話では、あれはうちのスタジアムが仕掛けたものではなく本当のプロポーズだったようです。でもあの後我々は当事者から何の連絡ももらっていません」と述べたそうだ。

画像は『What’s The Word? 2021年7月15日付Instagram「The scene from Worcester is a tough one」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)