中国では街中でけんかを見かけることはそれほど珍しいことではない。日本では街中でけんかに遭遇することはほとんどなく、いさかいが生じても殴り合いにはまず発展しないものだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では街中でけんかを見かけることはそれほど珍しいことではない。日本では街中でけんかに遭遇することはほとんどなく、いさかいが生じても殴り合いにはまず発展しないものだ。中国メディアの網易はこのほど、「日本人はたとえいさかいが起きても、非常に温厚で優しい」と主張する記事を掲載した。

 中国人は自己主張の強い人が多いためか、いさかいやトラブルが起こるとすぐにけんかに発展しがちな傾向があるようだ。そのうえすぐヒートアップしてしまうので、口論だけでは収まらず手を出してしまう人が少なくない。

 そんな中国人からすると、日本人のけんかは奇妙に感じるようだ。日本の動画サイトで日本人同士のけんかの様子を見たという中国人筆者は、「日本人はいさかいが起きても、手を出すどころか、距離を詰めて話し合いをするだけ」との感想を述べている。そして、日本人のけんかは「川端康成の小説を読んでいるような既視感」があるそうだ。これは、感情的になることなく、とても静かにけんかをしていると言いたいようだ。

 記事の中国人筆者によると、日本のけんかは「かわいい」ものだが、あまりに静かで衝動的なところがないので、「俺に任せろ」と割って入りたくなるほどだという。手や足を出すような威嚇をするだけで、実際には相手を一切攻撃しないからのようで、中国人からすると少しイライラするのかもしれない。

 もちろん、日本人のけんかがすべておとなしいわけではないが、日本ではトラブルになっても理性的に行動する人が多いと言えるだろう。この点では中国では感情の赴くままに行動する人が多いのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)