京都市内のバー「OPUS ONE & meno mosso」(オーパスワン メノモッソ)。

新型コロナウイルスの影響による営業不振を受け、2020年6月30日での閉店を決めた。そんなバーが店の入口に設置した看板が、「泣ける」とツイッターで話題となっている。


画像は木賃ふくよし(@wb_opus_1)さん提供

「ウチの店は今月末で閉めるけど、
撤退は失敗したと思うぐらいの景気になりますように」

この看板は、店主の木賃ふくよしさんが1日にツイッターで紹介し、注目を集めた。ツイッターでは

「切ないですね」
「なんか泣けた。このお店に行きたかった」
「優しい店長さんなんだろうな」
「お店が復帰出来る程の好景気になりますように・・・」

といったコメントが寄せられている。

Jタウンネットは3日、店主の木賃さんに看板について話を聞いた。

「景気は良い方がいいです」

まず、メッセージに込めた思いを聞くと......。

「景気が悪いと何処かに就職するにしてもバイトするにしても店を再開するにしても困りますしね。景気は良い方がいいです」

また、「OPUS ONE & meno mosso」は以前から、店頭のボートでユーモア溢れるメッセージを発信し、ツイッターでも度々、話題になっている(「ブラック企業って悪魔以上だよな」 京都のバーが店頭に掲げたメッセージが深い)。

今回の真面目で切ないメッセージについて、客からは

「普段毒吐いてる癖に、ちょっといい話をしたらバズだよー。と笑ってました」

とあたたかな反応があったとか。

同店は、「コロナは関係なく通常通り(店を)開けてましたね」とのこと。

「お金集めないと閉店も出来ないんで。閉店するにも今後の生活にもお金がかかりますし」

と飲食店の厳しい事情を話す。

ツイッターで話題となったことについては

「ありがたいですが、今後の生活のため、販売してるTシャツとか、noteの記事を買っていただけた方が助かります」

とこれまた厳しくも切実な思いを明かした。

一刻も早く景気が回復し、「撤退は失敗した」とお店が戻ってきてくれることを祈りたい。