ルイス・ネリ【写真:Getty images】

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体重オーバーのネリ、計量失敗の直前に壮大な野望に言及していた

 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が、前日計量で規定の118ポンド(約53.5キロ)を1ポンド(約450グラム)オーバーし、前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との挑戦者決定戦が中止となった。各方面から批判を浴びているが、ロドリゲス戦前にはバンタム級統一と2階級上のフェザー級昇格の野望をぶち上げていた。

 関係者の顰蹙を買ったネリの計量オーバー。WBC王座への挑戦者決定戦も幻となったが、その直前に本人は米地元紙「エル・ヌエボ・ヘラルド」のインタビューに登場。バンタム級統一に加え、3階級制覇の野望をぶち上げていたという。

「オレのゴールはこの階級でタイトルを統一することだ。土曜日に勝てば、ウーバーリと激突する可能性がある。まずはロドリゲスと戦った後で、それ以外の部分について悩みたいね」

 こう息巻いていたが、自ら犯した過ちによりロドリゲスとの戦いは実現せず。勝てば、次戦がWBC王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)との指名試合になるはずだったが、それも水泡に帰した。

フェザー級まで3階級制覇のプランは自らの愚行で消滅

 記事によると、バンタム級を統一した後のプランにまで言及している。

「オレは122ポンド(スーパーーバンタム級のリミット)に上げることになる。しかし、あの階級には興味を惹かれるものが何もない。バルガスとナバレッテがいるが、その後にもっと大物を狙うために126ポンド(フェザー級のリミット)に上がるだろう。3階級だ。オレならやれる」

 バンタム統一後にスーパーバンタム級昇格を明言していたというが、そこにはめぼしいタレントがいないとまで豪語。レイ・バルガス、エマヌエル・ナバレッテというメキシコの世界王者コンビを倒した後、フェザー級昇格で3階級制覇に向けた壮大な青写真を告白していた。

 自らの愚行で今回の試合消滅を招いた格好となったが、自身のキャリアに甘いと言わざるを得ない見通しを持っていた様子だ。(THE ANSWER編集部)