二日酔いを防止できる? 個人の最適な飲酒ペースをアドバイスするアルコールチェッカー「TISPY2」

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社会人マナーとしてたびたび問題にあがるものに、喫煙と飲酒がある。
喫煙は昨今の分煙や禁煙を促す流れから対応が進んでいるが、飲酒に関しては放置されたままだ。

社会人ともなれば、付き合いで酒席にでたり、仕事のストレスから深酒をしたりして、醜態をさらしてしまうことや、他人の迷惑をかけてしまうこともある。
また、飲み過ぎて二日酔いで悩まされた、なんてことも多い。

日本人の半数近くは、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する酵素を持たないか、その働きが弱いと言われている。

スタッフ社の学習型IoTアルコールガジェット「TISPY2」は、楽しいお酒の席をより楽しく、さらに二日酔いも防止できる一石二鳥のツールだ。


■アルコールを飲むペースをアドバイス
TISPY2は、学習型のアルコールチェッカーだ。
呼気のアルコール濃度を計測する点は、一般的なアルコールチェッカーと変わらない。
しかし、TISPY2は計測したデータをスマートフォンと同期して、そのデータで二日酔いなどの防止に活用することができる。

ユーザーが摂取したアルコールの量、酔い覚めの時間、個人の限界値は、スマートフォンに反映され、個人にあった飲酒ペースを、「ペースがはやいよ」「そろそろ切り上げましょう」といったようにアドバイスしてくれる。

TISPY2は、利用すればするほどデータが蓄積されていくので、より適切なアドバイスがもらえるという。


有機ELディスプレイを搭載したTISPY2は、画面の飲み方アドバイスを見て「そろそろ限界が来たな」と判断できる。


一般的なアルコールチェッカーとのもうひとつの違いは、
TISPY2は「飲み会」など、お酒を飲んでいる場所での計測を目的としている点だ。

一般的なアルコールチェッカーは、飲んだ後や翌日にアルコール濃度を計測することが多い。
たとえば、翌日にアルコール濃度を計測して、運転できるかどうかを判断する。

それに対してTISPY2は、飲み会中にアルコール濃度を計測することで、リアルタイムで身体に残留しているアルコール量がわかる。それをもとに摂取するアルコール量を調整することで、二日酔いを防止するなど、健康管理に役立てることができる。

TISPY2はデザインにもこだわっており、ウィスキーのスキットルボトルをイメージしたデザインが採用されている。酒席で使うものなので、いかにもメカっぽさや、既存のアルコールチェッカーぽいデザインを避けたかったという。



ウィスキーのスキットルボトルをイメージしたデザイン


TISPY2には、「ゲストモード」が用意されている。
ゲストモードでは、日本語のほかに英語や中国語、韓国語に対応している。
これなら外国のゲストとの飲食も安心だ。

バッテリーは、単四乾電池×2本。
ニッケル水素充電池も利用可能で、その場合はUSBポートから給電して充電できる。
通常利用では、約2日は問題なく使えるとのこと。


ニッケル水素充電池を使用すれば、USBポートから給電できる。


TISPY2の価格は、1万5,000円。
現在は、Amazonと自社サイトで販売。
実店舗での販売はないが、これから展開していく予定。

■東芝メモリの企画から商品化へ
TISPY2のアルコールを検知する仕組みだが、本体にガスセンサーを内蔵し、ガス検知方式でアルコールを測定している。また利用者のアルコール濃度のデータの送受信には、FashAirというWi-Fi機能付きSDカードが利用されている。


銀色の円筒状のパーツがガスセンサー。白いSDカードがWi-Fi機能付きSDカード「FlashAir」だ。


TISPY2とスマートフォンをWi-Fi接続中は、ほかのWi-Fi機器が使えなくなるが、アルコールチェック時だけスマートフォンと繋ぐのであれば、特に不便とは感じないだろう。
またTISPY2がスマートフォンとWi-Fi接続していないときは、SDカード内にデータが保存され、スマートフォンと接続した際に転送される。

TISPY2の旧モデルTISPYは、クラウドファンディングサイト「Makuake」で1,500万円の資金を調達。海外の展示会でも好評だった。
4カ国語対応など機能強化したTISPY2は再びMakuakeで展開し、700万円の資金を集めた。そして今年の8月に発売が開始されたのだ。

TISPY2の今後の展開だが、開発費の問題で現在ウェブアプリになっているソフトウェアを、スマートフォン向け専用アプリとして提供する予定とのこと。専用アプリが登場すれば、今までよりも使い勝手がよくなるだろう。


ITライフハック 関口哲司