単なるEVではないマツダ「MXー30」が最もこだわったこと
―位置付けは。
「『ロードスター』の海外名『MX―5』もそうだが『MX』は新しい価値を追求する製品につける名前。単なるEVではなく、観音開きのドアとも併せて車の新しい使い方を提供したい。乗り味は、今までのマツダ車と変わらない“人馬一体”を追求した」
―電池容量が35・5キロワット時、航続距離200キロメートル(WLTCモード)という点にこだわりがあるようですが。
「一番重視しているのは真のCO2削減という大義。リチウムイオン電池は製造時に膨大なCO2を排出する。有力な文献からの試算では容量1キロワット時の電池を作るのに163キロワット時の電力が必要。MX―30も新車の時点ですでに3万3000キロメートル走った分のCO2を排出していることになる。航続距離を伸ばすため電池を多く積めばさらにCO2は増える。一方200キロメートルの航続距離があれば市街地の交通には使え、慣れてくればエンジン車ともうまく使い分けられるようになる」
―電池の高コストという問題は。
「期待したほど下がっておらずかなりの原価負担。電池価格は当社だけでコントロールできるものではなく、純粋に製造コストだけで採算に乗せるのはなかなかまだ難しい」
(聞き手=広島・清水信彦)
