ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

写真拡大

地元メディアが選手らを残すべきか“検証”「タナカは最も注目を浴びる時に最も輝く」

 ヤンキースは19日(日本時間20日)のリーグ優勝決定シリーズ第6戦でアストロズに4-6で敗れ、2勝4敗で敗退が決定。ワールドシリーズ進出はならなかった。地元メディアは、名門球団が10年ぶりに世界一に立つために何が必要なのか、来季に向けての「課題」を次々と挙げているが、ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」は「ヤンキースは残すべきか捨てるべきか?」との特集を掲載し、球団に残すべき人材、捨てるべき人材を“検証”。ファンのアンケートも実施しているが、田中将大投手は絶大な支持を集めている。

 ヤンキースは今季、主力にけが人が続出しながら、レギュラーシーズンで103勝59敗と圧倒的な強さを見せ、7年ぶりに地区制覇を達成。しかし、ポストシーズンではアストロズに屈し、10年ぶりのワールドシリーズ制覇には届かなかった。

 レギュラーシーズンで先発ローテを守り抜き、32試合登板で11勝9敗、防御率4.45という成績を残した田中は、ポストシーズンで2勝をマーク。リーグ優勝決定シリーズ第6戦では敗戦投手となったものの、勝負強さを見せた。

「NJ.com」は「ヤンキースのシーズンは土曜日のアストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦に負けて終わった。つまり、変化が必要である。みんながもう1度チャンスを得るわけではない」として、GMや監督、選手たちが来季ヤンキースに必要かを“検証”。田中については「残すべき」と結論を出している。

 記事では「レギュラーシーズンはまた不安定だったが、タナカはポストシーズンで最も注目を浴びる時に最も輝く。タナカ以上にプレーオフでマウンドを託したい投手を挙げてみて。マディソン・バムガーナー以外で」と指摘。ジャイアンツで3度の世界一に貢献しているバムガーナーのような勝負強さを絶賛している。

 アンケートでは「残すべき」「捨てるべき」の2択からファンが選択できるようになっているが、田中については2500以上の投票で実に94.11%が「残すべき」を選択。田中よりも多い票を集めているのは、トーレス、ジャッジ、ルメイヒュー、ウルシェラがごく一部となっている。

 辛辣なNYメディアだけでなく、ファンからの信頼も絶大。21日(同22日)には、自身のインスタでヤンキースファンへ英語で感謝の思いを綴った田中だが、コメント欄には絶賛の声が殺到しており、まさに“相思相愛”の関係となっている。(Full-Count編集部)