チームの武器である献身性を体現するキャプテン・豊島(写真右)と課題である守備のキーマンとなる中島(写真左) 写真:滝川敏之

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 全国的に見ても茨城県はレベルは高く、ライバルたちとの競争は熾烈だ。それでも夏の遠征ではインターハイに出場した米子北、京都橘を相手に勝利し、チームは確かな成長を感じ始めている。

 CBとして粘り強いディフェンスで後方からチームを支えるキャプテンの豊島朱凌(3年)。チームの武器となる献身性を象徴するような存在であり、悲願の全国に向けて不可欠な選手だ。 

──今のチーム状況を教えてください
 インターハイで負けてから選手たちの気持ちが入り、シビアな雰囲気が出でいる。GKの中島を中心に個人でもズバッと指摘できる選手が多くなった。

 インターハイ前はアップ中にダラダラした雰囲気があっても、誰も強く言えなくてそのまま流していた。結局、予選では最後の10分で失点して負けました。そういう気の緩みが出ました。でも今は練習の強度も上がってきたし、監督に言われながらですけど、インターハイ前よりも良い状態でやれています。

──今日行なわれたadidasのトライオンについて
 自分はアディダスのスパイクを履いたことがなかった。なので、初めてだったのですが、履きやすくて今後も機会があれば使いたいなと思いました。

──着用したのは「COPA(コパ)」の印象は?
 履く瞬間のキツさを感じず、不自由さもなかった。皮もかなり良かったですし、フィット感が違いました。特に中敷きはクッション性が高くて、いつも足裏が痛くなるのですが、全然それを感じませんでした。

──雨でのプレーでしたが、滑るような感じもなかった?
それもなかったですね。あと、自分は天然の皮が好きなのですが、今履いているスパイクと比べても同じくらい蹴りやすいと感じました。

 どんな相手にも得点できるが失点もしてしまうという課題を露呈した。その守備面でキーマンとなるのが中島遼太郎(3年)。184センチの恵まれた体格以上に印象的なのがキャッチングやシュートストップなど技術面の高さだ。



──現在のチーム状況を教えてください。
 インターハイ予選までは人に強く言う事や、勝負に対してシビアになれなかった。そこから自分を含めて、仲間に言えるようになりました。なので、選手権に向けて、もっと一つひとつのプレーにこだわっていきたい。

──シーズンの最初の頃はあまり仲間に意見を言えなかったのでしょうか? 
 最初は言っている時期もあったのですが、厳しい声に対して周りの反応が薄くなったんです。あと、関東大会やインターハイ予選で自分が調子を落としていて、周りに言えなくなったところも影響しました。

──冬の選手権に向けて、意気込みを教えてください。
 コンディションはかなり良い。一番怖いのは怪我。なので、練習後に体のケアをしっかりするようにしたい。

──を履いた感想は?
 18.1を履いていた時は、少し足の外側が痛く、良いイメージがなかったんです。でも、19.1は結構フィット感が良かった。自分はGKなのでキックの飛距離や精度を大事にしていて、このスパイクは蹴りやすかった。なので、気に入っています。選手権でもこれを履いて出たいなと思います。

──を履いてキックの精度は具体的にどう変わりましたか?
 蹴った時に、皮の薄いスパイクだと痛みや反発がないと感じることがあります。でも、は軽く蹴ってもボールが伸びる。本当に蹴りやすいなと思います。サイドにある凹凸が良くて、回転もかけやすいんです。低弾道のキックでも伸びるボールを蹴れます。

──ポイントはどうだった?
 FGなので踏ん張りやすい。例えば、シュートが来た時にポジション移動をする際に、逆サイドに打たれても踏ん張って反応できる。スパイクの中で足がずれることもなかったのでGK向きのスパイクだなと感じました。
 
 司令塔として攻撃を牽引する仲佐友希(3年)も最後のチャンスにかける想いは強い。
この夏の経験から自分たちのサッカーが通用する手応えを感じることが出来た。


──今年は県新人で優勝したけど、そのあと苦しみました。
 関東予選も1回戦で負けて、2位出場になりました。インターハイもベスト4で負けて全国に行けなかった。なので、夏のテーマはチーム全体でミーティングをして課題を改善することでした。今年の夏は合宿を2、3回行ないました。福島遠征と東京国際大の大会でもあまり負けなかったですし、インターハイに出場した米子北や京都橘にも勝てたので自信になりました。

──自信を深めた一方で今の課題は?
 声、コミュニケーション、運動量、球際が課題です。インターハイ予選で負けた時、雨の影響でグラウンド状態が悪くて何が起こるかわからないゲーム展開だったんです。そういう試合で大事になるのは、ボールをつなぐことよりも声や球際です。自分たちは追いつかれて後半に逆転されることが多い。なので、運動量が後半に落ちないようにしたいです。

──選手権に向けて、意気込みを教えてください。
 自分たちが入学してから1度も選手権に出場できていません。トーナメント戦は何が起こるか分かりませんが、冬を目指して僕たちは入学をしてきた。自分たちは3年生。最後のチャンスなので全国に行きたい。その気持ちは強いので、そこにかける想いがあります。

──今回、を選んだ理由を教えてください。
 中2ぐらいからを履かせてもらっていて、これまで10足ぐらいは着用してきました。現在は違うスパイクを履いていたのですが、やっぱり思い入れは強い。

──改めて履いてみたの印象は?
 今回のモデルはフィット感が高く、ボールコントロールがやりやすい。吸い付くようなボールコントロールがあり、アジリティではほどではないですが、そこでも劣らないものがあります。

──吸い付くようなタッチと言っていたけど、具体的にはどんな感じ?
 前のモデルよりも浮き球のトラップが吸い付く感じがあって、すごくいいなとも思いました。

──スパイクを選ぶ時の基準を教えてください?
 自分のアジリティ不足はスパイクで補うのではなく、練習して向上させたいと思っています。なので、ボールコントロールを重視して選びました。

 前からの献身的な守備と優れた走力を武器に県リーグで12得点を決めているFW 磯部直也(3年)は現状に満足しておらず、貪欲に上を目指している。


──選手権に向けて取り組むことは?
 前線の選手は決め切って結果にこだわる。後ろの選手は0で終わることを徹底する。あとは声出して戦って、走る。その3つをしっかりやれば、冬もチャンスがあると思う。あとは自分が決めれば、チームに結果もついてくる。チームを勢い付かせられるように頑張りたい。

──県リーグで12得点を取っているけど、まだまだ満足していない?
 チャンスの数は多いけど、それに対しての12得点では物足りない。もっと取れるチャンスはあるので、1本に対しての決定率を上げていければ、チームの結果もついてくる。

──トライオンで気に入ったスパイクは?
 を履きました。自分のプレースタイル的に切り返しなどアジリティを使った動きが多いので、このスパイクを選びました。元々別のメーカーを履いていたのですが、止まったり、走ったりした時に無駄な動きがなかった。スパイクもホールドされていたので、走りやすかった。包まれている感じがあります。

──最初の1歩目も違った?
 FGを履いていたので、1歩目が刺さりやすくて、軽さもあったので走りやすかったので、また次も履いてみたいです。

 昨年はあと1歩届かなかったが、でも決して手が届かない場所ではない。これまで何度も悔しさを味わい、それを乗り越えて成長を続ける鹿島学園ならば夢を叶える力を持っているはずだ。

このチームで全国へ──高校サッカーの集大成となる挑戦が始まる。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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