各社のトップを引っ張り出しても…JDIの後戻りできない“握手会見”はいつ?
ただ、Suwaからの金融支援計画は当初想定より大きく遅れている。7日の発表により、中国ファンド大手のハーベストグループと香港ファンドのオアシス・マネジメントからの払込完了期限が従来の2019年12月末から20年8月末へ先延ばしされた。米アップルからの資金確保や、中国当局からの介入がないことなどの前提条件も付く。
米中貿易摩擦の激化で中小型液晶パネルの市場環境は厳しさを増す。INCJ(旧産業革新機構)からのつなぎ融資で“延命”するだけでは、19年4―6月期で債務超過に陥ったJDIの経営再建は遠のくばかりだ。これ以上の遅れは許されない。
11年8月31日に政府系ファンドの産業革新機構(現INCJ)と東芝、日立製作所、ソニーがJDI設立の発表会見を開いた。
当時その実現に奔走した元革新機構幹部は「各社のトップを引っ張り出して握手させ、もう後戻りできないように既成事実化するための会見が必要だった」と振り返る。そうした観点からも、Suwaの会見中止という今回の対応は今後JDI支援への疑念を深めそうだ。
(文=鈴木岳志)
