MLB球宴の前日会見に臨んだヤンキース・田中将大【写真:編集部】

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2014年に選出も右肘の負傷で出場できず「自分のボールを投げられれば」

■ア・リーグ - ナ・リーグ(日本時間10日・クリーブランド)

 ヤンキースの田中将大投手が8日(日本時間9日)、クリーブランドのプログレッシブ・フィールドで9日(同10日)に行われるメジャーリーグのオールスター戦出場に向けて、前日会見に出席した。ア・リーグのアレックス・コーラ監督(レッドソックス)が、先発のジャスティン・バーランダー投手(アストロズ)に次ぐ2番手として田中を起用する方針であることを明言。本人はまだ指揮官と話もしていないことを明かしながら、「自分のボールを投げられれば」と誓った。

 出場選手が一堂に会する恒例の前日会見。田中は「ニュースで見ていた光景ですね」と笑顔で話した。負傷で欠場することになったマーカス・ストローマン投手(ブルージェイズ)の代替選手として、6日(同7日)に自身2度目の選出が決定。オールスターブレーク中の予定を全てキャンセルして、クリーブランドにやってきた。ルーキーイヤーの2014年にオールスターに選出されているが、右肘の負傷で出場はならず。マウンドに上がれば自身初となる。

「1年目選んでいただきましたけれど、その時は怪我でそれどころじゃないというのが自分の中であったので、この場にも来なかったですけれど、そういう中で5年経って、実質初めてになりますけれど来られて嬉しいですね」

「1年目の時は選手間で選んでいただいて、その、年が経つにつれて、1年目にそうやって選んでもらったことがどれだけのことだった、ことの重大さ、大きさを後々年数が経って気づいていった。よう、選ばれたなと思いますね」

 メジャー6年目。代替選手としての出場とはいえ、アップダウンを経験しながらこの舞台にたどり着いたからこそ、その価値が分かる。

 オールスターと言えば、他球団との選手の交流を楽しむプレーヤーも多い。ただ、田中は「いやー、一人ぼっちでいます(笑)はい。特に(笑)」とポツリ。そして、「お祭りの雰囲気、こっちのオールスターを肌で感じられる部分ではもちろん楽しみですけれど、すぐに現実に戻ってこのスーパースターの方たちを斬っていかないといけないんで、ちょっとベンチから攻略法を考えておきます」と、メジャーの球宴らしく“真剣勝負”を誓った。

 夢舞台でも田中らしさを忘れず、マウンドに上がることになりそうだ。(Full-Count編集部)