ショーン・ホワイト【写真:Getty Images】

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平野に受けた刺激、大会目前のホワイト「僕はワクワクしている」

 平昌五輪のメダル候補、スノーボード男子ハーフパイプ平野歩夢(木下グループ)は日本勢の注目の一人となっているが、ライバルとなる五輪金メダル2度のショーン・ホワイト(米国)は日本の19歳ら若手に対し、「刺激とモチベーションを手にしている」と評価している。米地元紙「USAトゥデー」が報じている。

「The Flying Tomato(空飛ぶトマト)」の異名で知られるスノーボード界のカリスマは、4度目の五輪の舞台に立つ。ホワイトは1月のコロラド州で行われたW杯の最後の大会で100点満点を叩き出すなど、31歳の実力は未だ健在だ。

 一方で、ライバルの若手も台頭を楽しみにしている。1月28日にコロラド州で行われたウィンタースポーツの世界的祭典「冬季Xゲーム」で平野が99.00点で優勝。オーストラリアのスコッティ・ジェームスも98点の高得点を叩き出し、2位に立った。

「全ての大会を観戦することは自分にとっても本当に最高なんだ。X(ゲーム)は特別にクールだね。僕らはみんなオリンピックに近づいている。オリンピック目前でみんな、自分たちにとって最も困難な技に挑戦しているからね」

 記事によると、こう語ったという。平昌での表彰台の頂点に立つため、技はハイレベル化している。特に平野は99点をマークした際、史上初の連続4回転の神技を成功させていた。

“10億円”ホワイトが語った平野「それを見ることは刺激になる」

「アユムが本当に着地を決めたのを見た時、そして、彼のスコアとスコッティの得点とを比較した時、みんなの技を見ているとね。それを見ることは刺激になるし、モチベーションを手にすることができるんだ」

 平野が連続で決めた「フロントサイドダブルコーク1440」と「キャブダブルコーク1440」に絶対王者の闘志に火が付いたようだ。そして、ホワイトも連続4回転に取り組んでいるという。

「自分の最高のランをみんな見ていないんじゃないかな。一回のデカいトリックだけじゃない。ラン全体の話だよ。自分の中では取り組んでいる色々な技があるんだ。それを仕上げたい。それをやる時が来たね。そして、自分のランに組み込むようにする。僕はワクワクしているんだ」

 大会を前に、このように意気込みを語ったというホワイト。年収10億円ともいわれる“空飛ぶセレブ”は平昌の空にどんな軌跡を描くのだろうか。(THE ANSWER編集部)