下平監督(左)のサッカーに早くも溶け込んでいる様子。得点力アップの切り札として期待される。写真:徳原隆元

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 6月28日、柏のホームページでクリスティアーノの加入が発表された。昨季まで柏に在籍し、チーム内得点王にも輝いたブラジル人アタッカーは、一度は古巣の甲府に復帰しながらも、第2ステージから再び柏に合流。その移籍を決断させたのは恩師の教えだった。
 
「かつてブラジルで一緒に仕事をしたことがある監督から、常に自信を持ってプレーすることを求められていました。それにプラスアルファ、やはり選手が常に幸せを感じながら、自信を持ってプレーすることで、良い結果が生まれる。私がこっちに帰ってくる決断を下したのも、やはり柏にいることで幸せを感じてプレーすることができるだろうと思ったから」
 
 もちろんJ1第2ステージ1節・柏対新潟の一戦で注目を集めたのは、この男だった。新潟戦ではいきなり左サイドハーフでスタメン出場すると、得意の力強いドリブルと正確なクロスでチャンスを何度も演出。また、17分のFKで強烈なシュートを見舞い、会場を沸かせると、71分にはFKから相手のミスを誘い、先制点のきっかけになっている。またCKでも鋭いボールを蹴り、アシストの匂いも感じさせた。言葉どおり自信を持ってプレーしていた。
 
「今日はCKもFKも良い形で何本もキックが決まっていたと思う。その流れのなかで相手のミスもあって、得点につながるプレーができた、それに関しては非常に嬉しく思ってます。」
 
 新潟戦の手応えを口にしたクリスティアーノは、昨季所属しただけあって周囲との連係にはまったく問題はない。また今季加入した伊東純也やディエゴ・オリヴェイラとのコンビネーションも良好で、加入1週間とは思えないほどチームにフィットしている。
 
「柏に戻ってきてから1週間が経って、ディエゴ、伊東、自分の前線3枚は非常にスピードに長けた選手たちなので、そういった意味でコンビネーションに関してはさほど時間がかからない。今週、トレーニングに取り組んだこともあって、ゲームのなかでは特に問題なく、良いコンビネーションもいくつか出せたんじゃないかなと思います」
 
 かつての恩師の教えを胸に、クリスティアーノは新しい柏のサッカーのなかでも再び輝きを放ってくれそうだ。自信に満ち溢れたJ屈指の点取り屋から目が離せない。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)