学生の窓口編集部

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1月24日放送、「新報道2001」では激安弁当。東京・亀戸にあるスーパー。商品の安さから地元の主婦で賑わう。缶コーヒー、カップ麺などが格安で売られている他、シャケ弁当、エビフライ弁当などのお弁当はすべて286円。社長によると食材はすべて正規ルートで仕入れ、業者を競わせ、さらにみずからの利益も削ることで例えばエビフライ弁当であれば原価150円のところをこの値段で販売しているという。地元の高齢者は、年金だけではやっていけないから助かると話す。

最近は激安弁当も増えてきた。200円台で買える弁当も珍しくない。都内で200円弁当を販売している店舗の店主に聞く。原価率は6割に設定。米や野菜以外はすべて外国産。一番人気の白身魚フライ弁当は御飯が40円、のり10円、白身魚のフライ20円、コロッケは中国産で13円、スパゲティが20円、野菜炒めが10円、つけもの10円で合計123円。容器代と人件費を加えると10円の利益が出る。

メインは揚げ物がほとんどで、中国ですでに作られて冷凍されたものを大量に仕入れることで原価を下げ、低価格を実現している。外国産であることを除けば、安心して食べられる。また店側としては、同時に飲み物なども購入することが多いため、トータルとしては利益につながり、激安弁当が集客効果をもたらしてくれていると捉えることもできる。

原価だけ考えると信じられない安さだが、200円でも原価割れしていないということは相当大量に購入して、薄利多売でさばくことで利益を確保している。また激安弁当をウリにすることでありえないほど安いという印象をつけて、スーパー全体を安いというイメージをもってもらうことが可能になる。

いずれにせよデフレと不況の時代に激安弁当は欠かせない。消費者の懐事情が苦しくなっていく一方の現在、激安弁当は庶民の味方だ。