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動画「『統合された並列性』の中の『存在形式』としての『クオリア』」にて、脳科学者の茂木健一郎氏がクオリアを巡る自身の見解を熱く語った。茂木氏は「クオリアの捉え方っていろいろあるんですけど」と前置きしつつ、自著『脳とクオリア』で提唱しているユニークな発想を展開した。

茂木氏によると、「統合された並列性」が『脳とクオリア』の中心的概念であり、「脳の中でいろんな情報処理が並列的に行われているんだけど、それが“私”という意識の中で統合されている、非常にパラドクシカルな状態」こそがポイントだという。この状態をもたらす仕組みは未解明としながらも、「クオリアというのは、統合された並列性で“私”ができたときに、複数の認識要素が両立している条件でもある」と説明した。

さらに茂木氏は、視覚や音、手触り、匂い、味、さらには椅子に座っている身体感覚など、さまざまな感覚が「異なるクオリア」として並列的に意識の中に存在できるのは、「異なるクオリアであって初めて、私の中に同時並列的に存在し得る」という独自の考えを強調。「『脳とクオリア』では、異なるクオリアであってこそ、私の中に同時に存在できるということを書いています」と語った。

また、視野内に複数ある「赤」など同じクオリアがなぜ同時に存在するかについては、「視野の中の位置もクオリアだから」と説明し、後の著作ではそれを「志向的クオリア」(intentional qualia)と呼ぶようになったことも明かした。「同じ赤でもこの場所とこの場所では違うクオリアが結びついている」と話し、認識の要素数だけ異なるクオリアが常に付随しているという見解を示した。

茂木氏は「クオリアというのは基本的に私の中で複数の認識の要素が統合された並列性として同時に存在する形式だと、このように定義することができる」と語る。従来の「赤の赤らしさ」といった説明の限界にも触れ、「ダニエル・デネットのように優れた哲学者でも、おそらく最後までクオリアの本質的理解に至らなかった」と指摘。「クオリアについて気づきを得るのはなかなか難しいが、今述べたような統合された並列性内での同時存在の条件としてクオリアを定義することは、現時点で最良の操作的定義の一つ」だと力を込め、動画を締めくくった。

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