【京都・小5男児行方不明】「藁にもすがるような思いで探してはった」 男児の親族の“終わりみえぬ不安”…近隣住民らが明かした「どこ探してあげればいいのかわからへん」の嘆き
「(安達さんの)おばあちゃんは、そらもう、半泣きや、泣いて……。あの人のあんな表情見たことないで」──京都府南丹市の小学6年の安達結希さん(11)が行方不明になっている事件。4月2日現在も安達さんは発見されておらず、警察や地元消防団の懸命の捜索が続いている。安達さんの自宅近くに住む高齢男性は、冒頭のように語り、肩を落とした。
【写真を見る】「なぜこんな場所に…」リュックサックが見つかった“険しい峠道”、安達さんの足取りとは
安達さんが行方不明になったのは3月23日。父親の証言によると、小学校の敷地内には入っていたが、その後、彼の足取りが忽然と消えた。
「安達さんは3月23日午前8時ごろ、卒業式に参加するため父親の車で小学校へ。しかしその後、11時47分ごろに、学校が保護者の携帯電話に安達さんが欠席していたことを連絡。両親はこの時点で、息子が登校していなかったことを知ったといいます。そして正午ごろに110番通報。のちに、行方不明になっていることを京都府警が発表し、騒動となりました。
それから約1週間、29日に安達さんの親族が市内の山中で、登校時に背負っていたリュックサックを発見。発見現場周辺も重点的に捜索が行われているようですが、それ以上の進展はまだありません」(大手紙社会部記者)
リュックサックが発見された山中の峠道は、車がすれ違うのが難しいほどの狭い道で、地元住民によると「小学生が1人でくるような場所ではない」という。前回記事 でも報じた通り、地元に住む高齢男性は、「(安達さんが住んでいた家と)全然方向違うやろ。多分(車に)乗せられて行ったんやろうな、絶対行かへん一人では」と話した。
「どこ探してあげればいいのかわからへん」
安達さんの自宅近隣に住む女性はそうこぼした。彼を知る人々は、落ち着かない日々を過ごしている。取材班が話を聞いた地元住民らと同様に、リュックサックが見つかった場所に驚いてもいた。
「あんなところ誰も行かへんよ。別の道路が渋滞したりして、通れない時には通るけど、車1台しか通られへんほど狭い。地元の人でもよっぽどのことがないと通らない道です。だからどこ探せばいいんか、見当もつきません」(同前)
この山中は、安達さんが通っていた小学校から直線距離で北西におよそ3キロ、自宅は学校から南西に10キロ近く離れている。自宅からだと歩けば3︎時間近くかかるほどの距離だ。小学生にとって、土地勘のある範囲は超えているように思える。
「捜索隊の人数は限られているし、捜索範囲が広すぎて思うように進んでいないという側面もあるようです。また、すでに捜索したはずの場所からリュックサックが見つかったということもあり、難航しています」(前出・大手紙社会部記者)
冒頭の高齢男性は、安達さんが行方不明になった後に祖母に会ったと言う。
「3月28日に観光協会で近くの渓流あたりの掃除をしたんです。おばあちゃんはこの沢に(安達さんが)落ちてへんやろかって、藁にもすがるような思いで探してはったわ。あの人は明るい人で、いっつもニコニコしとってね。あんな表情初めて見ました。気の毒で気の毒で……何でこんな目に遭わなきゃあかんねや」
安達さんを育んできた親族たちの不安はいかばかりだろうか。捜索はいまだ続いている。
