工事不要の自宅で使えるモバイルWi-Fiは「ソフトバンク」が最速

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春になり、転勤や引っ越しが多いシーズンとなり、同時にインターネット工事も混みあう時期となった。
その際に便利なのは、工事不要でインターネットができる「モバイルWi-Fiルーター」だ。

モバイルWi-FiルーターはドコモやKDDIなどさまざまなキャリアから登場しているが、できるだけ快適な速度で使いたいものだ。
総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングは、ドコモ、KDDIau)、ソフトバンクのモバイルWi-Fiルーターを利用し、全国21都市、各10地点での速度調査を行った。

●調査に使用されたのは各社の最速モバイルWi-Fiルーター
今回、速度調査用として使用されたモバイルWi-Fiルーターは以下の3モデルとなる。
NTTドコモ 「Wi-Fi STATION HW-02G」 下り最大150Mbps(3月27日以降225Mbps)
KDDI 「Speed Wi-Fi NEXT W01」 下り最大220Mbps
・ソフトバンク「Pocket WiFi 303ZT」 下り最大165Mbps



各社の主要モバイルWi-Fiルーターで調査された


ドコモのHW-02Gを除く2モデルがキャリアグリゲーション(CA)を利用し、通信速度の高速化を実現しているモデルだ。
さらに、
KDDIはWiMAX2+を、ソフトバンクはAXGPを採用し、より快適な通信環境を実現していると言えよう。
この3モデルで、速度が速かったのは「ソフトバンク」だった。
ちなみに、ドコモのHW-02Gは3月27日以降CAに対応する。

●ソフトバンクが圧倒的な速度結果を示す
21都市、各都市10地点、合計210地点での速度調査を行った結果、ソフトバンクが1位となった。
具体的には以下だ。
NTTドコモ 21都市中下りで4都市、上りで6都市優位
 全国平均 下り22.53Mbps 上り7.26Mbps

KDDI 21都市中下りで0都市、上りで4都市優位
 全国平均 下り11.71Mbps 上り6.57Mbps

・ソフトバンク 21都市中下りで17都市、上りで10都市優位
 全国平均 下り33.76Mbps、上り7.81Mbps


以上の結果より、現時点ではソフトバンクの「Pocket WiFi 303ZT」がもっとも快適な通信ができるようだ。

●次回の調査ではドコモとKDDIが躍進の可能性も
しかしながら、次回以降の調査ではドコモとKDDIが高速化される可能性が高い。
理由として、ドコモは3月27日よりCA技術を採用した「PREMIUM 4G」を開始し、下り最大225Mbpsとなるほか、KDDIもWiMAX2+のCA対応エリアが整備されると、より高速化されることだろう。

上記の理由により、次回以降の速度調査結果は変化されると思われる。
各社のCA通信網が整備されたあとの調査結果が非常に楽しみである。

主要3キャリアでのモバイルWi-Fiルーターの通信速度を調査


布施 繁樹