個人PC持ち込みで成績・効率アップ!でも事故の責任もアップする?BYODは諸刃の剣
●BYODは、諸刃の剣?
BYOD(Bring your own device)は、社員が個人保有のPCやスマートフォンなどを職場に持ち込んで業務に使用することを表す言葉だ。BYODの元々の語源は、レストランでの酒の持ち込みを許可するという意味「BYO、Bring Your Own」から由来しているとも言われている。
さて、使い慣れた自分のPCで仕事ができるBYODだが、実は様々な問題を抱えている。
●最大のメリットは生産性の向上や手軽さ
BYODは、個人保有のPCや機器を利用できるので会社や作業場に固定されず、「いつでも」「どこでも」作業ができるのが利点だ。そのため、作業の効率や処理する速度を大幅に向上することができる。
1.自分のPCで会社の業務ができるので、会社だけでなく、移動中や自宅など、自分のPCがあれば業務ができる。場所と時間を効率よく使えるので生産性は上がる。
2.使いなれた機器で作業ができるので、学習時間の負担減や処理速度の向上が見込める。
3.自分の所有機器を使うことで、いつでもスキル向上のための作業を行うことができる4.個人所有のPCなど機器を持ち込むので社用で支給PCを用意せずに済み、コストを軽減できる。
●デメリットは個人の責任負担と過労働
BYODは、「いつでも」「どこでも」作業ができることで、労働時間の管理が難しくなる。つまり、規定時間よりも多く労働してしまうケースも多くなる。また、個人保有PCには、個人情報もあり、オフィシャルとプライベートの切り分けも難しくなる。情報漏えいなど仕事で利用している個人PCでトラブルが発生した場合の責任問題も起きる可能性がある。
1.情報セキュリティ事故を個人のPCなどで引き起こした場合、責任の範囲と責任の取り方について、事前にコンプライアンスマニュアルなど就業規則に記載しておくなどしないと、大きなトラブルになる可能性がある。
2.個人PCなどを業務などでも利用するため、同僚や上司などと共有など情報やデータのアクセスなども発生する可能性がある。個人のプライバシー問題が問われるケースもありえる。
3.時間外や休日労働などが発生しやすく、その場合の適正に労働時間に加算するなどの管理ができるかが問われる。
4.個人保有のPCなどの機器の保持のコストについて、どう対処するのか。これらも事前に検討しておく必要がある。
BYODには、良い面と悪い面、双方が存在する。デメリットでは、会社側には情報セキュリティ、個人には大きな事故責任がかかるケースがあるので、十分なリスク回避対策を用意する必要がある。
問題は、現状、こうした対策は企業毎に異なっており、BYOD環境居下で安全に個人が利用する社会コンセンサスが確立されていないことだ。
社員は仕事しやすい、コストを軽減できるといった面で安易に受け入れるのではなく、事故対策など、暗然に運用する取り決めを確認する姿勢が問われている。
・BYODとしてデバイス使用を許可している組織は約43%に上る

