少々忙しくて前回の記事からしばらく経ってしまったね。申し訳ない。
 
ワールドカップの組み合わせが決まって、僕は心配しているよ。コートジボワール、ギリシャ、コロンビアという組み合わせは、確かに3連勝もあるけれど、3連敗もある。1次リーグで敗退することだって考えられるはずだ。なのに、楽観的な予想ばかりじゃないか? そんなムードが不安だよ。

そう言いながら、僕の予想は1勝2分。1勝はギリシャからだと読んでいる。ギリシャは特別な選手はいないけれど、しっかり守って反撃してくるチーム。日本のペースになるだろうから、そこで慌てず仕留めればいい。

ギリシャ戦を終えて1勝1分なら、3戦目のコロンビア戦は精神的にやや楽な状態で迎えられるだろう。もしも「勝利が突破の条件」という厳しい状況でコロンビア戦を迎えなければならなかったら、リスクのある戦いをしなければならないから余計に厳しくなる。そんな事態は避けたいね。

つまり、一番大切なのはギリシャ戦、コロンビア戦に焦らず挑める状況を作ること――初戦の勝点なんだ。最低でも引き分けに持ち込めれば、その後の戦いが計算できる。

初戦を有利に進めるための好条件は揃っていると思うよ。ヨーロッパで活躍する日本代表選手が増えているから、コートジボワールも慎重に挑んでくるだろう。相手の腰が引けたらシメたものだ。

グループリーグを突破できたら、ぜひイタリアと戦ってほしいね。勝つチャンスは十分にあると思う。そしてベスト8に進むことができたら、それだけで今回の出来は100点だ。

そしてベスト16という真剣勝負の場で、イタリア、イングランド、ウルグアイというワールドカップ優勝経験国と対戦できることだけでも、僕は今回の大会の大きな意義になると思っている。負けてもいいとは思わないけど、列強と対戦できることがブラジル大会では重要だ。

なぜなら今の日本代表選手たちはまだ先がある。次の大会も狙える年齢層の選手が多いんだ。だから2014年に貴重な経験を積むことで、2018年への夢が大きく広がるんだよ。

2014年が本当に楽しみになってきた。日本代表も、そして僕自身のこともね。