毎年スポーツで活躍した選手や団体を称える「ローレウス世界スポーツ賞」の2011年の授与式が7日、アラブ首長国のアブダビで開かれ、元フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏(38)が「生涯功労賞」で表彰を受けた。レキップ紙が報じた。

 壇上でジダン氏にトロフィーを手渡した同賞アカデミー会員のボビー・チャールトン氏(元マンチェスター・ユナイテッド、イングランド代表)が、「サッカー界でもっとも偉大なチャンピオンのひとり。歴史に残るキャリアを築いた」と祝福すると、ジダン氏は「とても名誉なこと。感激しています」と答えた。

 2000年の創設以来、サッカー選手で「生涯功労賞」を受賞したのは、ペレ(2000年)、ヨハン・クライフ(2006年)、フランツ・ベッケンバウアー(2007年)に次いで4人目。

 この賞のメインは「年間最優秀選手賞」で、今年はテニスのラファエル・ナダルが受賞した。サッカー界からはアンドレス・イニエスタとリオネル・メッシがノミネートされていた。メッシは2年連続ノミネートとなったが、今年も受賞を逃した。歴代の受賞者はテニス、陸上、F1といった個人競技の選手ばかりだが、団体部門もあり、今年は昨年のW杯を制したスペイン代表に「年間最優秀団体賞」が授与された。

 なお、最終投票を行なうローレウス・アカデミー会員には、サッカー界ではチャールトン氏のほかに、ベッケンバウアー氏、元フランス代表のマルセル・デサイー氏がいる。